ドールのホルンによるモーツァルトのホルン協奏曲全曲、素晴らしい演奏
2017年7月11日、武蔵野市民文化会館小ホールで、シュテファン・ドールのホルン、アカデミッシェ・アンサンブルの演奏でモーツァルトのホルン協奏曲全曲と交響曲17番と33番を聴いた。素晴らしかった。
ドールのホルンはまさしく超絶技巧。よくもまあホルンをこれほど歯切れよく演奏できるものだ。舌を巻いた。こんなホルンを初めて聴いた(バボラークがすごいという話だが、まだ聴いたことがない)。そして、それ以上に、音楽性が素晴らしい。交響曲2曲はドールの指揮だったが、実に自然で、しかものびのびとして躍動感がある。ホルン協奏曲では、いっそうホルンが躍動する演奏。
もちろん私は今日演奏された曲については、これまで録音を何度か聴いたくらいで実演を聴くのは初めてだと思う(もしかしたら、一、二度聴いたことがあるかもしれないが、ほとんど記憶にない)。だから演奏についてどうこう言う資格はない。が、モーツァルトの音楽の美しさ、音楽そのものの楽しさを存分に感じることができた。これこそが最高の演奏なのだと思う。
ところで、アカデミッシェ・アンサンブルってどういう団体なのだろう。この名称に覚えはない。プログラムには演奏者一人一人の氏名が出ているが、団体についての説明がない。今回のドールの来日に合わせて臨時に日本だけで作られた団体なのだろうか。それにしてもレベルが高い。ドールの指揮に即座に反応するし、とてもきれいな音。若い人が中心のようだが、音も若々しく躍動するし、弦のアンサンブルがとてもいい。
モーツァルトのホルン協奏曲を素晴らしい演奏で聴けて満足。
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