ヤルヴィのバルトーク ちょっと過剰に期待してしまった
2017年9月27日NHK交響楽団定期公演、パーヴォ・ヤルヴィ指揮によるバルトークのコンサートを聴いた。
曲目は、前半に「弦楽のためのディヴェルティメント」と「舞踊組曲」、後半に「弦楽器、打楽器、チェレスタのための音楽」。私は、特にバルトーク好きというわけではないのだが、20代のころから「弦・打・チェレ」は好きでよく聴いていたので、ヤルヴィが降るのなら聴かないわけにはいかないと思って出かけた。
もちろん、とてもよかった。最初の「ディヴェルティメント」はあまりなじみのない曲で、なんだかよくわからないうちに終わってしまったが、「舞踏組曲」は実に生き生きとした音。まごうことなく民族的な舞踏がまさしくそのまま人間の生きざまになっているのが良くわかる演奏だった。N響もヤルヴィのタクトにしっかりとついて、見事な舞踏を奏でていた。
だが、最も楽しみにしていた「弦・打・チェレ」については、私としては少々欲求不満だった。もちろん、とても良い演奏。前半と同じように、芯の強いきれいな音。音が重なっていても、とても透明。
しかし、ヤルヴィであれば、もっと躍動的で切れがよく、しかも理詰めの演奏を聴かせてくれると大いに期待していたのだが、わりとふつうの演奏だった。「レニングラード」で聴かせてくれたような圧倒的な力感がない。
変則的な楽器配置だった。私は前から3列目で、実は楽器がよく見えなかったのだが、真ん中にピアノとチェレスタに置かれていたようだ。コントラバスは左右に分かれていた。この曲はこのような配置のことが多いのだろうか。ちょっと驚いた。ヴァイオリンの隙間からチェロの藤森亮一さんが見えたが、途中、弦が切れたようであわてて張り替えている様子が見えた。弦のトップの方が演奏中に弦を張り替えるのを初めて目撃した。
ほかの指揮者だったら、私は心から満足していただろう。が、もともと私はヤルヴィは大好きだし、このところの「ドン・ジョヴァンニ」と「レニングラード」が素晴らしかったので、過剰に期待してしまったようだ。
帰りの電車の中で、民進党が希望の党への合流を決めたようだというニュースを知った。これでは、自民党と第二自民党の二大政党になってしまうではないか! 日本の政治を憂う気持ちになった。
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