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シャイー+ルツェルン祝祭管の「春の祭典」に驚嘆

 2017106日、サントリーホールで、リッカルド・シャイー指揮、ルツェルン祝祭管弦楽団の演奏を聴いた。前半はベートーヴェンの「エグモント」序曲と交響曲第8番、後半にストラヴィンスキーの「春の祭典」。

「エグモント」序曲が始まった途端に、オーケストラのとてつもない音に驚嘆。日本のオーケストラもなかなかいいと思っていたが、こうして世界最高レベルの音を聴くと、日本のオケもまだまだだという気になる。それほどすごい。オーケストラの音って、こんなにきれいなんだったか! と改めて思った。弦の柔らかくて強靭で味わいのある音。管楽器も美しい。

 ただ、シャイーのベートーヴェンに関しては、私はかなり疑問に思った。とりわけ交響曲第8番に関しては納得いかないところだらけだった。構成感がなく、なんだか意味なく急いでいる感じがする。時々、「ぐしゃぐしゃ」という感じで突っ走る。第三楽章冒頭のテーマのリズムも私には少し不自然に聞こえた。シャイーは決して嫌いな指揮者ではない。実演も何度か聴いてかなり感動した記憶があるし、CDのボックスも購入し、気に入って聴いている。が。今回、なぜだか性急さが気になって仕方がなかった。

 が、後半の「春の祭典」になると、ただひたすら圧倒された。切れがよく、リズム感がよく、力感にあふれ、ダイナミック。そして、やはりオーケストラが素晴らしい。音に色彩感があり、きわめて鮮明で、音がまったく濁らず、あれほど速くて大きな音を出しているのに、まったくずれない。ただただビックリ。

 アンコールは「火の鳥」の一部。これもすさまじい。色彩的な音の洪水に酔った。

 ただ、感動したかといわれると、実はそれほどでもなかった。「春の祭典」はそれほど好きな曲ではない。私は古典派好き、ドイツ音楽好きであって、今日の目的はベートーヴェンだった。ちなみは、第8番は第4番、第5番、第9番とともに大好きな曲だ。ストラヴィンスキーはおまけみたいなものだった。ベートーヴェンに感動できなかったので、少々残念だった。

 しかし、凄まじいオーケストラの音を味わい、とてつもない「春の祭典」を聴けたので、もちろん不満はない。

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