ユロフスキ+ロンドン・フィルノチャイコフスキー 私の好みの演奏ではなかった
2017年10月11日、東京文化会館で を聴いた。実は会場を間違えてサントリーホールに行ったため、遅刻した。我ながら情けない! 年に一度くらいこんなことがある。そのため、ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲は聴けなかった。前半は最後尾の席で聴いた。
曲目は、そのほか、辻井伸行が加わってラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。後半にチャイコフスキーの交響曲第5番。
しばらく前から、ユロフスキを聴きたいと思っていた。グラインドボーン音楽祭で上演されたDVDによるワーグナーを聴いて、実はあまり気に入らなかったのだが、途中に盛り上げ方などがとても気になった。一度、実演を聴きたいと思っていた。
ところが、 残念ながら、やはり私の好きな演奏ではなかった。 ラフマニノフもチャイコフスキーも、私には求心力がないように聞こえる。時々、一本調子な感じがする。盛り上がっていくし、それはそれでダイナミックであり、情熱的なのだが、なんだかちぐはぐな感じがしてしまう。ロシア音楽風にもなっていないし、だからといってそれを超える魅力も感じることができなかった。
グラインドボーン音楽祭のDVDを思いだした。同じような印象だった。じっくりと盛り上がっていかず、突然、盛り上がってしまって、私にはついていけない気がしてしまう。
辻井伸行のピアノについても、私はあまりおもしろいとは思わなかった。ラフマニノフは私の好きな作曲家ではないので、もちろんよくはわからないのだが、もっと絢爛豪華にやるか、もっとロマンティックにやるか、あるいは内向的にやるか、何かしら自己主張してくれないと、聴いていてよくわからない。
アンコールは「エフゲニー・オネーギン」の第三幕のワルツ。もちろんとても良い演奏。ロンドフィルの実力が良くわかる。だが、この曲についても、私には何をしたいのか、よくわからなかった。
なんだかよくわからないままコンサートが終わった印象。もちろん、良い演奏だと思う。大喝采が続いていた。が、少なくとも私の好みの演奏ではなかった。
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