インドネシア旅行 その2
2,017年、11月20日。インドネシア旅行4日目。
朝のうちに、デンパサール(といっても、レギャン、クタ地区)のホテル付近の海岸を見に行った。昨日は一日中、バリ島ツアーだったので、すぐ近くに海があるのに、見に行かなかった。青空に美しい海、観光客は西洋人が多い。朝なのに泳ぐ人もいるし、サーフボードを持った人もいる。パラソルの下で飲み物でも飲んでゆっくりしようかと思ったが、ともかく近くを歩き回った。無国籍のリゾート地という雰囲気。立派なホテルもある。が、路地を入ると、雑多な小さな店がひしめいており、現地の人が歩いている。
タクシーでデンパサールの中心街に行った。10キロ強の距離があり、40分ほどかかった。それで料金は7万8000ルピア(日本円で600円程度?)。
まず、ジャガッナタ寺院に行った。中に入ろうとすると、門のところにいた老人(といっても私よりも年下かもしれない)が近づいてきた。寺院の関係者なのか、それとも部外者なのか、もしかして詐欺師なのか乞食なのかわからない。老人は、中に入るには、それなりの服装が義務だと英語で言った。それについては知っていたし、昨日のツアーの際に準備していた(残念ながら、雨のために寺院には入れなかったので使わなかったが、手元に残していた)ので、それでよいのかと思ったいたら、黄色い帯も必要だという。そういいながら、服を着せてくれた。それで終わりかと思ったら、「私がガイドをする。10万ルピアだ」という。振り切って一人で中に入ることもできると思ったが、まあ10万ルピア(800円くらいかな?)くらいなら、かな法外とはいえ、日本人としてはそれほど懐は痛まないので、頼んでみることにした。あれこれ説明してくれた。写真も撮ってくれた。
デンパサールで最も大きな寺院で、信仰の中心地だという。満月の夜には影絵芝居やガムランが演奏され、宗教儀式が行われるということだった。とても雰囲気の良い寺院で、建物が美しかった。シヴァ、ヴィシュヌ、ブラーフマの神の彫像もおもしろかった。
次に隣にあるバリ美術館を訪れた。料金(5万ルピア)を支払っていると、料金所の横に男性が現れたので、それについて歩いて、英語によるその人のガイドを受けた。初めは少し疑ったが、料金を払っている横で、私は支払いをするのを待って私についてくるように促したので、当然、博物館の職員だと思ってついていった。
ところが、最初の建物の説明が終わると、「ここまでの説明が10万ルピアに当たる。これから先全部の説明だと20万ルピア」といわれた。こちらは当然、この説明は入場料に含まれると思って聞いていたので、そこまでにして、あとは断った。頑張って、「いや、払う義務はない」と突っぱねることもできるが、それも面倒くさい。しかし、それにしてもこれまた法外な値段!
このようにして、職員と「ガイドまがい」が結託して暮らしているのだろう。あるいは、見て見ぬふりというか。バリ島の誇りを汚すものであるような気がするが、このような目に合うのも旅の楽しみの一つではある。
しばらく、ププタン広場で休憩。市民の憩いの場のようで、ベンチに市民が座っている。
その後、周辺をぶらぶら。ところが、にわかに空が暗くなり、強い雨が降り始めた。スコールの始まりだ。私は例によって100均で買ったレインコートを持参していたので、慌てて着た。が、昨日同様、すさまじい雨。しばらく雨宿りしていたが、いつまでもやまない。周囲に靴屋さん、服屋さん、雑貨屋さんなどはあるが、喫茶店のような座って休めるところはない。雨の中、店を探したが、雨脚は強まるばかり。
考えを変えてタクシーでホテルに戻ることにした。が、今度はタクシーが見つからない。ププタン広場に戻ればタクシーが見つかるかと思って、雨の中を歩いて戻ったが、そんな気配もない。広場の中の屋根のある場所に20人くらいが雨宿りをして立ち尽くしていた。私もそこに立っていたが、それでもやまない。待ちきれずに、近くの人に「タクシーはどこで捕まえられますか」と尋ねたところ、すぐ近くにいた別の男性がウーバーのようなシステムでタクシーを呼んでくれた。それに乗ってホテルに戻った。
到着したとき、ホテル(今日の夕方まで部屋を使える)の近くでは雨が降っていなかったので、濡れた服が乾いたら、朝、歩いた海岸を、今度はゆっくり味わおうと考えていた。ところが、雨が降り出した。やむのを待ちながらブログを書いたのだった。
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コメント
楽しみにして毎回読んでいます。
願わくば文字を大きくしていただければ幸いです
読者より
投稿: | 2017年11月21日 (火) 16時27分
「読者より」様
コメント、ありがとうございます。
大変申し訳ありません。字を少し大きくしようとブログの設定画面を見てみたのですが、よくわからずにいます。旅行やコンサート、そして本来の仕事に追われて、今、とても忙しい状況におりますので、暇ができたら、もっとゆっくりと見て、なんとか対策いたします。
投稿: 樋口裕一 | 2017年11月24日 (金) 07時47分