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二期会ホワイトデーコンサート 最高に楽しいコンサート

コンサートに出かけようとして、気づいた。おや、公演名が「ホワイトデーコンサート」となっているではないか。ホワイトデーというのは男が女性にプレゼントする日のはず。出演者は全員男性。しかも出演は宮本益光、加耒徹、近藤圭、与那城敬。歌唱がすぐれているだけでなく、二枚目として知られたバリトン歌手たち。もしかしたら、これは女性客向けのコンサートではないか?

危惧していた通り、サントリーホール ブルーローズの観客のたぶん95パーセントくらいが女性。入場の時、観客全員にチョコレートが配られた。出場者の写真付きのチョコレート! 私が受け取っていいのかな? とちょっとためらった。

しかし、とても楽しいコンサートだった。宮本益光さんが中心となった企画とのこと。まさしくライバルでもあるイケメンの名歌手たちの競演。宮本さんを中心としたトークも大変おもしろかった。そして、四人の歌手の歌も、そして演技も見事。四人とも日本を代表する名歌手たちだが、このくらいのレベルになると、演技もうまいことを改めて感じた。姿かたちが様になっているし、表情も実に自然。

近藤圭の「踊り」(ロッシーニ)と「魔笛」のパパゲーノのアリアは勢いがあって素晴らしかった。加耒徹のラフマニノフの「アレコ」のカヴァティーナもあまりの美声に驚嘆した。声の迫力も素晴らしかった。与那城敬の「エロディアード」のアリアも最高に張りのある歌。声に威力があり、しかも声を完璧にコントロールしている。宮本益光の「レ・ミゼラブル」の歌は絶品。高音、弱音の使い方など実に見事。

ピアノ伴奏は加藤昌則。伴奏というよりも、まさに共演。ともに音楽を作り上げているのが良くわかる。最後は、加藤昌則作曲、宮本益光作詞の「もしも歌がなかったら」が全員で演奏。これも素晴らしかった。

宮本さんの企画センス、話術に驚嘆。さだまさしや葉加瀬太郎並みの話術! ぜひこのメンバーのコンサートの第二弾、第三段を期待したい。いや、このメンバーでユニットを作ってほしい。全員が同じ声域という問題はあるが、それはそれで一つの魅力だろう。日本のイル・デーヴはもちろん、本家のイル・ディーヴォにも負けない人気グループになる可能性だってある。それが起爆剤になって、日本のオペラ愛好家が増えることも考えられなくもない。今日のような楽しいコンサートが一部のおばさまたちだけのものにしておくのは、あまりにもったいない!

3月とは思えない暖かい日だった。夜になっても、少しも寒くなかった。大変満足。

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