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ティツィアーナ・ドゥカーティの声が帝国ホテルプラザのロビーのざわめきの中に響き渡った

 2018331日、帝国ホテルプラザ東京で、帝国ホテルプラザスプリングフェア2018 アフタヌーンオペラロビーコンサートを聴いた。演奏はティツィアーナ・ドゥカーティ(ソプラノ)と山口研生(ピアノ)。

 ドゥカーティの実演を聴くのは4回目。昨年、同じ帝国ホテルプラザ東京で本当に素晴らしい演奏を聴いて大いに感動したのだった。素晴らしいということはすでによく知って、今年また訪れたが、予想通りの、いやそれ以上の素晴らしさ。改めて圧倒された。

 曲目は前半にドナウディの「ああ、愛する人の」、成田為三の「浜辺の歌」、トスティの「別れの歌」、ティリンデッリの「おお、春よ」。後半にプッチーニの「私の名はミミ」、トスティの「夢」、プッチーニの「私のお父様」。アンコールにチレアの「アドリアーナ・ルクヴルール」より。

 出だしから、完璧にコントロールされた美しい声。音程はまったく狂わず、声も伸びている。しかも、表現力が豊か。心の奥までしみ込んでくる。そして、強い声が時にぐさりと刺さる。歌詞を読み込んでいることが伝わってくる。

 私はティリンデッリの「おお、春よ」と「私の名はミミ」にとりわけ惹かれた。ロビーコンサートなので、周囲の雑音が耳に入り、エレベーターに乗る人、周囲を歩く人が目に入る。その中でも、聴き手を引き付ける力を持っている。音響のよくないロビーがビンビンと美しい声で響き渡った。

ティツィアーナ・ドゥカーティはまさしく世界レベルの大歌手だと思う。こんな美しい歌声は、世界の大歌劇場の来日公演くらいでしか耳にする機会がない。このドゥカーティが日本在住であって、あまり舞台に立っていないというのはあまりにもったいないことだ。世界の舞台で大活躍していて不思議のない力だと思う。

 実は、昨年10月の紀尾井ホールでのコンサートは少し欲求不満で終わった。選曲やゲスト歌手との二重唱のために、彼女のせっかくの素晴らしさが十分にいかされないと思った。だが、今日は彼女の良さが存分に発揮され、心の底から満足することができた。

 もっともっとドゥカーティの歌が聴きたい。このようなコンサートだけでなく、本格的なオペラ上演での主役を見たい。

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