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ロータス弦楽四重奏団のベートーヴェン 退屈だった!

 2018320日、武蔵野市民文化会館小ホールでロータス弦楽四重奏団のベートーヴェンの弦楽四重奏曲第12番と第13番を聴いた。とても退屈だった。退屈だったのは私だけではなかったと見えて、周囲に居眠りしている人がかなりいた。私は眠くはならなかったが、いつものように「こんな良い演奏をしているのに、眠るなんて何ともったいない」などとはまったく思わなかった。むしろ、居眠りするのも無理はないと思った。

 ロータス弦楽四重奏団は三人の日本人と一人のドイツ人からなる団体で、ドイツを本拠地にして活躍しているという。私はまったく知らなかったが、評価は高いようだ。そのため。楽しみにして出かけたのだったが、私にはよさがわからないまま終わった。

 第12番も13番も、鋭さや深みがない。のんびりと合わせているだけの感じが私にはする。平穏でのどかな演奏。もしかしたら、近年のベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲の、メリハリの強い、鋭い演奏に異議を申し立てて、あえてこのような演奏をしているのだろうか。とりわけ、チェロがあまりにのどかに舞曲的なリズムを刻んでいる。緩徐楽章では、のんびりしていて緊張感がない。フォルテとピアノの差も少ない。ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲を聞くと、私はベートーヴェンの魂にわしづかみにされたような気分を味わうのだが、まったくそのような気持ちにならない。

 最後に大フーガが演奏されたが、あの大フーガまでもが平穏な曲想になってしまっている。異様な響きもしないし、巨大なフーガの重なりも感じない。予定調和のまとまった世界。これでは大フーガにならないではないか。しかも、第一ヴァイオリンに時々音程の狂いを感じたのだったが、私の気のせいだったのだろうか。

 世界の苦しみのすべてを体現するようなヒステリックなまでの魂の叫び、そしてその先にある透明で人知を超えた境地。そんな音楽がベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲なのだと思うが、それをまったく感じることができなかった。

 ともあれ、今日の演奏は、私も最も嫌いなタイプのベートーヴェン演奏だった。このごろ、このような弦楽四重奏曲の演奏に時々出会う。これも一つの流行なのだろうか。大変残念だった。

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