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東京シティ・フィルのブルックナーのミサ曲第3番 曲の弱さを感じた

2018713日、東京オペラシティ、コンサートホールで東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の定期演奏会を聴いた。曲目は前半にブラームスの「ネーニエ(悲歌)」、後半にブルックナーのミサ曲第3番。指揮は飯守泰次郎。

実はどちらの曲にもあまりなじんでいるわけではない。「ネーニエ」もミサ曲第3番も、私の記憶に間違いがなければ、実演は一度聴いたことがあるだけだ。CDでも数回しか聴いたことがない。が、これまでの少ない回数では、とても感銘深かったので、マエストロ飯守の指揮できっと感動できると思って出かけたのだった。

が、期待ほど感動することはできなかった。「ネーニエ」についてはオーケストラと合唱がちぐはぐに感じた。清澄さも哀悼も感じられなかった。結局、この曲の魅力が伝わらないまま終わってしまった。

 それに比べると、後半はオーケストラに関してはびしりと決まった。だが、聴きながら、曲そのものの弱さを感じざるをえなかった。オーケストラの扱いについては後年のブルックナーに通じる素晴らしいところがあちこちにあるが、合唱や独唱の扱いについては納得できないところが多い。独唱者(ソプラノ:橋爪ゆか、メゾ・ソプラノ:増田弥生、テノール:与儀巧、バス:清水那由太)はいずれも素晴らしかったし、藤丸崇浩の合唱指揮による東京シティ・フィル・コーアも最高に素晴らしいところが多々あるのだが、ブルックナーの作曲そのものが、独唱や合唱とオーケストラが相乗的に高まるようにできていないように感じる。演奏がというよりも、ブルックナーの曲そのものがちぐはぐに感じられる。少々退屈してしまった。

 そんなわけで、これまでマエストロ飯守のブルックナーの交響曲には常に心の底から感動してきた私もミサ曲については納得できずに終わったのだった。

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コメント

あまり関係ないのですが、なんで3番のミサばかり演奏されるのでしょう。個人的には1番の方が交響曲をよく耳にしている人には馴染みやすいと思うのですが。この傾向がブルックナーのミサを、特に交響曲好きからやや遠ざけているような気がしてなりません。

投稿: かきのたね | 2018年7月17日 (火) 19時35分

かきのたね様
コメントありがとうございます。
そういえば、私も実演を聴いたことがあるのは3番だけです。そうですか、1番のほうが馴染みやすいですか。近いうちにCDを聴いてみます。

投稿: 樋口裕一 | 2018年7月20日 (金) 09時55分

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