ティアラこうとう「ドイツ・レクイエム」
2018年8月19日、ティアラこうとうで飯守泰次郎指揮、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、ティアラこうとう真夏のレクイエム合唱団(合唱指揮:四野見和敏)の演奏でブラームスの「ドイツ・レクイエム」を聴いた。ソプラノは安井陽子、バリトンは萩原潤。
合唱団は140人前後(横20人が7列並んでいたような気がする)。ただ、この合唱団の精度がよくなかった。どうやら市民合唱団のようだ。ブラームスのこの曲で合唱の精度がよくないと、聴いていてかなり苦しい。もちろん、市民合唱団としては大健闘しているし、それはそれで素晴らしいことだが、アマチュア合唱団と知らないで聴きに行った(臨時編成のプロの合唱団だと思っていた)人間からすると、少々がっかりした。もう少し人数を減らして精度を上げるほうが、結果的に迫力ある演奏になったのではないかと思う。
ただ、東京シティ・フィルはまったくだれることなく真摯に音楽を作っていたし、マエストロ飯守もドラマティックな音楽を創り出していた。とりわけ第二楽章の深みは圧倒的だった。
二人のソリストも見事だった。とりわけ安井陽子は音程のしっかりとした清澄な声で、しかも声量もたっぷり。これまで何度も安井の歌は聴いてきているが、改めて素晴らしい歌手であることに納得した。
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