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 ティーレマン+ドレスデン国立歌劇場管弦楽団 シューマンの交響曲3・4番 しばらく興奮が醒めなかった

 2018111日、サントリーホールでドレスデン国立歌劇場管弦楽団によるシューマン交響曲全曲演奏の2日日を聴いた。昨夜以上の名演。興奮した。

 まず第3番「ライン」。第1楽章から大きなうねりがあり、楽器の軌跡が明確で、しかも楽器の混じり具合が絶妙。一つ一つの音の強弱などにとても納得がいく。とりわけ、第4楽章と第5楽章が素晴らしかった。第4楽章でそれまでとは異なる流れをきっぱりと作って、第5楽章でスケールの大きなフィナーレに突き進む。何という音楽!

 第4番は、「ライン」以上の凄まじい演奏だった。最初から最後まで息をつかせないような緊張感とダイナミズムにあふれた演奏。寸分の隙もなく音が重層的に、しかも論理的になだれ込んでいく。第2楽章、第3楽章と進んで、まさしく一気呵成に終楽章に進んでいく。快刀乱麻というべき棒さばきなのだが、巨匠風のスケールの大きさなので、単にテキパキしているだけでなく、そこに深みが刻み込まれて、聴くものはただただ圧倒される。

私はしばしば感動に身を震わせた。おそらく、私がシューマンの交響曲で感動に身を震わせたのは、生まれて初めてだと思う。私がシューマンにこんなに感動するとは予想もしていなかった。ティーレマンおそるべし!

ある楽器が一瞬ほかの楽器よりも早く出るように感じる場面が何度かあった。ミスなのかと思った。意図的なのか、あるいは事後にティーレマンがつじつま合わせをしているのか。いずれにせよ、しばらく聴き進むうち、それが勢いとしてとても魅力的に感じられた。そうしたテクニックも含めて圧倒的だと思った。

それにしてもオーケストラが素晴らしい。何という美しい音! とりわけ木管楽器に言葉を失う。ニュアンス豊かで、切れがよく、濁りがない。アンサンブルも完璧。もちろんホルンも最高に美しい。弦楽器もしなやかで美しい。

 オーケストラにこんなに興奮したのは、昨年のウィーンフィル以来だった。世界最高峰のオーケストラを聴くと心の底から幸せになる。しばらく興奮がおさまらなかった。

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