ザネッティ+読響の第九 第4楽章は素晴らしかった
2018年12月25日、東京芸術劇場で読売日本交響楽団「第九」特別演奏会を聴いた。
「第九」の前に三澤洋史指揮、新国立劇場合唱団によってバッハのモテット第1番「新しい歌を主にむかって歌え」が演奏された。素晴らしい演奏だった。第九でも思ったが、世界でもトップクラスの合唱団だと思った!
そして、第九。指揮はマッシモ・ザネッティ。この指揮者の演奏は初めて聴くと思う。録音でも聴いた記憶がない。アクセントの強い演奏をする指揮者だと思った。すべての音がスタッカート風で出だしが強い。そのためにとてもキレがよく、きびきびしている。快速に、そしてメリハリをもって激しく音楽が進んでいく。爽快ともいえるし、疾風怒濤ともいえる。とてもドラマティック。オーケストラも指揮にしっかりとついていく。その意味で見事な演奏だと思った。私は基本的にはこのような演奏が好きだ(逆に言うと、のろくて大袈裟でひきしまっていない演奏が大嫌いだ)。ただ、ずっと同じ調子なので、私としては手の内がわかってしまう気がして、それほど感動できなかった。第2楽章はとりわけ機械的に響いているかのように感じられた。昨日の小泉和裕のハッタリのない正攻法の音楽のほうにずっと感動したのだった。
とはいえ、第4楽章の盛り上がりは素晴らしかった。快速に音楽が進み、音が重層的に展開して小気味よく、しかも実に祝祭的。オーケストラも素晴らしかった。ソリスト(アガ・ミコライ、清水華澄、トム・ランドル、妻屋秀和)も高いレベルでそろっていた。そして、第4楽章については新国立劇場合唱団の力が大きいと思う。圧倒的な合唱だった。最後には心が感動で震えた。
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