関西弦楽四重奏団のベートーヴェン 物事の存在感を一つ一つ手に取って確かめるような音楽
2019年4月15日、横浜市鶴見区のサルビアホールで関西弦楽四重奏団のコンサートを聴いた。曲目は、前半にベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番、後半に第14番。とてもよかった。
この団体の演奏は初めて聴いた。いや、それどころか存在も知らなかった。関西で活躍しているトップクラスの演奏家たちの団体だという。サルビアホールという客が100人の狭いホールで演奏されるので聴いてみたのだったが、予想以上に感銘を受けた。
遅めのテンポでじっくりと演奏。じっくりじっくりと、聴き手を納得させるように進んでいく。全員が音楽をしっかりととらえ、納得していることがよくわかる。とても理にかなって音楽が展開する。第16番の第2楽章の盛り上がりは素晴らしかった。物事の存在感を一つ一つ手に取って確かめるような音楽とでもいうか。機能的に展開されるのではない。かといって人間臭すぎるのでもない。なるほど、これがベートーヴェンの世界かと思わせる力がある。ただ、緩徐楽章になるとちょっと緊張感が薄れる感じがした。
第14番も、同じように進んでいった。とても納得できる音楽。この難解な曲をしっかりと自分のものにし、多くの人にわかるように提示してくれている。ただこの曲も、(もしかしたら、私自身に原因があるのかもしれないが)私は途中、少し緊張感が薄れるのを感じた。
とはいえ大満足。日本人の四重奏団でこれほどのベートーヴェンの演奏が聴けるようになったことは、30年ほど前には考えられなかったことだ。素晴らしいことだと思った。
明日は朝の6時半ころに家を出て関西に行く。今もって朝が苦手が私としては、結構つらい。
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