久しぶりに美濃吉の白味噌仕立てを食べた
2019年5月28日、久しぶりに京都に出かけた。
私が塾長を務める白藍塾では、いくつかの中学校、高等学校の小論文教育のサポートをしている(関心がおありの方は、白藍塾のHPをご覧ください)。その関係で、京都産業大学付属中学校での研修に講師として参加したのだった。とても気持ちよく仕事ができた。
贔屓の店、新阪急ホテル地下の京懐石の店・美濃吉で昼食をとった。ゆっくり食べたかったが、時間がないので京弁当にした。
が、やはりここに来たからには、大好物の「白味噌仕立て」を食べないわけにはいかない。相変わらずのおいしさ。美濃吉の、とりわけこの新阪急ホテル店の白味噌仕立ては最高においしい。久しぶりに食べて、まさに絶品。食べ物について知識がないので、くわしく描写できないし、そもそも素材が何なのかもよくわからないのだが、ともかく本当においしい。これはぜひ多くの人に食べて味わってほしいものだ。
鯛のかぶと煮もいただいた。私が魚を食べると、お店の人も驚くほど徹底的に食べつくす。つまり、どうしても食べられない骨以外はすべて食べてしまう。実にうまかった。上品な味付けで、鯛そのものの味がしっかりと味わえる。最後の最後まで味わった。
ところで、朝、京都に向かう途中、新幹線のぞみ号の中でスマホを見て、登戸の殺人事件を知った。帰りにも、その続報を読んだ。
何といういたましい事件であることか。亡くなった方、関係者の嘆きはいかばかりだろう。かける言葉を思いつかない。カリタス学園に子でもを通わせているという知り合いが何人かいた。他人事とは思えない。
それにしても、引きこもりの中年の人間が増えているという。私の旧友の中にも二人、引きこもっていた人間がいた。私自身もかつて引きこもり寸前の状態だった。その陰惨さはよくわかる。様々な要因があるだろうが、これが社会のゆがみと結びついていることは間違いあるまい。このような事件が今後起きないための抜本的対策も思い浮かばないがゆえに、いっそう悲しい。
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コメント
この話題にまた喰い付かせて頂きます。実は私の方は昨年8月以来京都にでかけていないのですが、今のところ最後に出かけた時、この店にも寄っています。いつもいろいろ案内をこのお店から送ってもらっていたのですが、丁度誕生日月ということでお土産か一皿かということになっていて、では料理の方をと頼んで、その一皿がきてびっくり。ちょっとしたものだろうと思っていたら、鯛の兜煮がドーンという感じで机の上に置かれていました。サービスでこんなものがでてくるのかと驚きました。
私も魚となると骨以外は全て食べる(でも目玉は苦手)主義でして、兜煮を食べ尽くしました。この一皿で十分なボリュームですよね。
また行かないといけないなと思いつつ、ここ数年恒例だった7月の関西出張も今年は行かないことになりまして、京都行きが遠のいています。
投稿: YAMAMAN | 2019年6月 6日 (木) 17時00分
YAMAMAN 様
コメント、ありがとうございます。
私も同じようにして鯛の兜煮をごちそうになったのでした。こんなにおいしいものをこんなに大量にいただいて本当に良いのだろうかと思いました。この店で食事をするだけのために京都を訪れてもよいと思うほどです。
投稿: 樋口裕一 | 2019年6月10日 (月) 23時31分