スジン、コレスニコフ、宮田によるブラームス 素晴らしかった
2019年6月10日、サントリーホール ブルーローズでチェンバーミュージック・ガーデン2019、アジアンサンブル@TOKYOと題されたハン・スジン(ヴァイオリン)、宮田大(チェロ)、パヴェル・コレスニコフ(ピアノ)の三人によるコンサートを聴いた。
曲目は、前半にモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ変ロ長調K454とショパンのワルツ第9番「告別」、幻想即興曲嬰ハ短調、ドビュッシーのチェロ・ソナタ、そして後半に三人がそろってブラームスのピアノ三重奏曲第1番。
前半のハン・スジンは、とてもきれいな音だったが、少し硬かった。コレスニコフもまたとても澄んだ音だが、私にはちょっと自由すぎる気がした。が、宮田大が加わってドビュッシーが始まったころから、勢いが出てきた。さすが宮田大。
後半のブラームスは素晴らしかった。厚みのある深い音でりながら、けっして重くならない。勢いがある。前半硬く思われたハン・スジンのヴァイオリンもきれいに決まる。コレスニコフのピアノも絶妙のタイミング。そして、おそらく音楽をリードしているのは宮田だろう。
全体が緊密に構成され、そこに様々な感情が抑制されてうごめき、ブラームスの孤独な心のひだが克明に現れ、最終楽章では大いに盛り上がる。まさしくブラームス特有の世界を作り上げてくれた。これぞブラームスの室内楽の醍醐味だ。堪能した。
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