アマリリス弦楽四重奏団 圧巻のラヴェル!
2019年9月19日、武蔵野市民文化会館でアマリリス弦楽四重奏団の演奏会を聴いた。素晴らしかった。
実に精妙なアンサンブル。完璧に音があっている。音色が柔らかく、ニュアンス豊か。第一ヴァイオリンのグスタフ・フリーリングハウスの弓遣いのニュアンスに驚嘆。
曲目は最初にハイドンの弦楽四重奏曲第67番「ひばり」。ハイドンのしなやかな精神を再現するような音楽。うきうきとし、しかもユーモアに富んでいる。下手な演奏だと硬直して聞こえることがあるが、むしろ全く逆に、実に自由に聞こえる。
圧巻だったのが次のラヴェルの弦楽四重奏曲。これがラヴェルの音だ!と納得。これまで聴いてきたラヴェルの弦楽四重奏曲は、全部間違っていたのではないかとさえ思ったのだった。精妙でしなやかで生き生きとしていて、まるで感受性豊かな生命を持った小動物のような音楽。無理やりスケール大きく作らないが、そうであるだけに小さな躍動感が察知できる。ラヴェルというのは、このような生命を持つ作曲家だったのだろうと思った。
最後のベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第13番は「大フーガ」のないヴァージョン。カヴァティーナも美しく、そして、それ以上に第2楽章のスケルツォと最終楽章のリズミカルな躍動は素晴らしい。偉大なるベートーヴェンというよりも、等身大で感受性豊かで傷つきやすくもしなやかなベートーヴェン。
アンコールはハイドンの「鳥」の第4楽章。よく知らない曲だが、鳥のさえずりを模したようなアンサンブル。これも精妙なアンサンブルになり、ちょっとユーモラスでリズミカルで美しい。
弦楽四重奏曲の魅力を堪能した。
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