シフ ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏会の2日目 今日も興奮した!
2019年11月8日、オペラシティ・コンサートホールで、アンドラーシュ・シフ ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏会の2日目、第1番・5番を聴いた。
二日連続の名演奏! オーケストラは今日もまた昨日と同じようなしなやかな音を出す。しっとりと落ち着いているが、そうであるだけにフォルテになるとぐっと心の奥に響く。全体的に息があっており、まさに室内楽。これまで第1番の協奏曲はあまり面白いと思ったことがなかったが、いやはや第一楽章のカデンツァがすさまじい。第三楽章の躍動も心が躍るほど。素晴らしい曲ではないか。
「皇帝」も素晴らしかった。特に第1楽章の広がりと、第2楽章の叙情に圧倒された。オーケストラの規模も大 第5番「皇帝」も素晴らしかった。特に第1楽章の広がりと、第2楽章の叙情に圧倒された。オーケストラの規模も大きくなく、響きも室内楽的であるにもかかわらず、壮大に響く。こけおどしがなく、無意味に大きな音がするわけではない。だが、メリハリがあり、時にずしんと響く音があるために、精神的なスケールの大きさが感じられる。シフの音楽性に恐れ入る。そして、ピアノの音のなんという美しさ。研ぎ澄まされ、澄み渡り、しかも深みを感じる。ただ、第3楽章は、ちょっともたついて聞こえた。もしかしたら、私の気分の側に問題があったのかもしれないが。
アンコールはピアノ協奏曲第4番の第2・3楽章。昨日聴いた曲だが、私は第2楽章については昨日よりも感動した。抒情が静かに燃えるのを感じた。第3楽章も昨日よりももっと心の高まりを覚えた。
昨日と同じように、最後のピアノソロのアンコール。「テレーゼ」の第2・3楽章だった。チャーミングな曲なのだが、それがシフに手にかかると、抒情が広がり、心の奥底にある深淵が見えてくる。それにしても、なんという音の美しさ。
心の底から満足のいく、感動の二日間だった。
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