都響メンバー+ギルバートのモーツァルトとドヴォルザークの弦楽五重奏曲を楽しんだ
2019年12月15日、浜離宮朝日ホールで、アラン・ギルバートと都響メンバーによる弦楽五重奏を聴いた。メンバーは、矢部達哉、四方恭子(ヴァイオリン)、アラン・ギルバート、鈴木学(ヴィオラ)、古川展生(チェロ)。曲目は前半にモーツァルトの弦楽五重奏曲第3番ハ長調、後半にドヴォルザークの弦楽五重奏曲第3番。
前半を聴いた時点では、あまりおもしろくないと思った。アンサンブルはとても美しいし、音楽がきれいに流れているのだが、ただそれだけに聞こえた。音楽の表情があいまいで、それがどのように有機的に音楽を作り出していくのかがよくわからない。そのため楽章ごとの性格の違いもよくわからず、結局この音楽でモーツァルトが何を描こうとしているのか、演奏家が何をしようとしているのかが私には伝わらなかった。私には少々退屈だった。誰かがもっと強いリーダーシップをとって音楽を作るべきではないかと思った。
このハ長調の弦楽五重奏曲は、ト短調の曲とともに、私は若いころからかなり親しんできたとても好きな曲であるだけに少々残念だった。
後半は前半よりはずっとよかった。郷愁があり、躍動があった。前半のような曖昧さは薄れ、もっと明確になり、楽章ごとの性格も明確になり、徐々に盛り上がっていった。相変わらずアンサンブルは美しい。演奏者たちが心を合わせて一つの動きになっていく。見事な演奏だと思った。
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