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拙著『「嫌い」の感情が人を成長させる』(さくら舎)発売

 拙著『「嫌い」の感情が人を成長させる』(さくら舎)が発売になった。

「嫌う」という感情は、「好き」という感情とともに人間にとって根本的なものだ。しかも、人は何かを嫌うことで自分を築き、成長してゆく。自分の「嫌い」を知ることは自己省察にもつながる。それなのに、この感情は現代社会では不当に軽視されているのではないか。「嫌い」という感情はあるべきではない感情として扱われている。社会全体が、「みんな仲良し」「みんながすべて好き」を推奨し、それを押し付け、それを嫌ってはみ出そうとする人を排除しようとしている。

 もちろん、何かを嫌い、それを表明することは、一つ間違えると、排除になりかねない。自分が逆に嫌われ、孤立することにもなる。だから、上手に嫌い、それが排除にならないように気を付ける必要がある。しかし、「嫌い」を大事にしてこそ、社会人として自分らしく生きていける。

 この本では、そのような問題意識に基づいて、「嫌い」の重要性、上手な嫌い方、嫌いを排除に結びつけない方法などを説明し、「嫌い」というキーワードに基づいて「みんな仲良し」という押し付ける抑圧の強い日本社会のあり方についての私の考えを記している。

 私が「嫌い」ということについて本を書きたいと思い始めたのは、10年ほど前のこのブログがきっかけだった。マーラーが大嫌いだということをこのブログに書いたところ、それをとがめるようなコメントをもらった。マーラーを理解しない私を批判するのならわかる。マーラー好きの人がマーラーの良さを教えてくれようとするのならわかる。だが、そのコメントは私がマーラー嫌いを公言したことを非難していた。私はその不寛容に驚いた。そのころから、「嫌い」ということ、「嫌い」を表明することについて、いつか考えをまとめたいと思っていた。この本を出して、10年来の宿題を果たした気分でいる。なお、ブログでの顛末についても本の中に書いている。

 関心がある方は読んでいただけると嬉しい。

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