サン=サーンスの弦楽四重奏曲第1番に感動!
2022年1月30日、第一生命ホールで、日本イザイ協会主催による「イザイとサン=サーンス」を聴いた。イザイとサン=サーンス、生前、交流のあった二人。今年はサン=サーンス没後100年。とてもうれしい企画だ。演奏は、加藤知子、戸田弥生(ヴァイオリン)、佐々木亮(ヴィオラ)、伊藤悠貴(チェロ)、津田裕也(ピアノ)という豪華メンバー。
曲目は、サン=サーンス「ミューズと詩人」(ヴァイオリンとチェロ、ピアノ伴奏版 演奏は戸田・伊藤・津田)、イザイ「子供の夢」(戸田・津田)、イザイ「2台ヴァイオリンの為の無伴奏ソナタ 遺作」(加藤・戸田)、そして、サン=サーンスの弦楽四重奏曲第1番(加藤・戸田・佐々木・伊藤)。
全体的にとても充実したコンサートだった。「ミューズと詩人」のヴァイオリンの最初の音にまずびっくり。なんという魂のこもった音であることか。生命が通っているというべきか。近年の演奏家たちの空疎な美音とまったく異なる。戸田弥生のヴァイオリンは私の心の奥にまで響き渡る。ジーンと感動する。曲によってはちょっと重すぎる気がする(今回の「子供の夢」は私にはちょっと重すぎる気がした)こともあるが、「ミューズと詩人」は伊藤さん、津田さんとの絡みあいも見事で実に素晴らしかった。
弦楽四重奏曲第1番はサンサーンスがイザイに献呈した曲で、今回が日本初演だという。私はCDで何度か聴いたことがあるが、常々、この第2楽章には惹かれてきた。改めて聴いて、素晴らしい曲だと思った。演奏もとてもよかった。加藤さんの高貴でやさしさのある音と戸田さんの勢いのある音のバランスが絶妙。四人の勢いが崩れず、ぐいぐいと音楽を進めていく。やはり第2楽章がいい。スリリングで躍動的。堪能した。
改めてサン=サーンスの偉大さをしることができた。
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