アンサンブルofトウキョウのブラームスを堪能
2022年2月15日、東京文化会館小ホールでアンサンブルofトウキョウの「分かち合う悲しみの調べ。 そして、訪れる美しき世界」と題された定期演奏会を聴いた。曲目は、前半にボッケリーニの弦楽五重奏曲ニ長調Op.39-3 G339とモーツァルトの弦楽五重奏曲第4番ト短調、後半にブラームスの弦楽六重奏曲第2番。演奏は、ヴィオラの田原綾子をゲストにして、玉井菜採、戸原直(ヴァイオリン)、大野かおる(ヴィオラ)、河野文昭、羽川真介(チェロ)。
ボッケリーニは、とても安定した良い演奏。のびのびとして穏やかで、この曲の良さが存分に味わえた。ただ、モーツァルトについては少し不満を覚えた。第一楽章、第二楽章は素晴らしかった。第一楽章はしみじみとした哀しみが広がり、第二楽章は強いアタックで心に迫るものがあった。が、後半、だんだんと、合わせているだけの雰囲気になるのを感じた。アンサンブルの楽しさが伝わると言えばその通りなのだが、モーツァルトの必死の思いが伝わってこない。モーツァルトのト短調が心に響かない。まるでモーツァルトが合奏の喜びを味わい、それを楽しんでいるような雰囲気。もっと強い表現がほしい。あまりに温和的。
不安を覚えつつ後半のプログラムに入ったが、ブラームスはモーツァルトと異なって濃厚な味わいになった。ゲスト演奏者の田原綾子の功績もあったかもしれない。しばしば強く切り込み、温和的になりがちな表現にアクセントを与えているように聞こえた。ヴィオラで強い力が加わると、ブラームスの音楽は厚みを増し、生き生きとしてくる。後半、ますます金x訪韓が高まり、高揚していった。素晴らしかった。
事情があって、久しぶりのコンサートだった。後半のブラームスには感動した。とても満足だった。
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