秋山&都響のブラームス1番 オーソドックスだが、新鮮!
2022年7月29日、東京文化会館で「傑出のブラームス」を聴いた。演奏は、東京都交響楽団、指揮は秋山和慶。前半にヴァイオリンの成田達輝とチェロの笹沼樹が加わってブラームスの二重協奏曲、後半にブラームスの交響曲第1番。
二重協奏曲は指揮もソリストもとてもよかった。秋山の指揮は、びしりと音楽が決まる。きわめてオーソドックスだが、音楽が生きているので、まったく古さを感じず、むしろ新鮮さを感じる。ソリストも息があって、絶妙に二つの楽器が補い合っている。ただ、曲の弱さによるともいえるが、爆発力の弱さを感じた。あと少し、最終楽章で高揚感が欲しかった。ちょっと地味なままで終わってしまった気がした。
ヴァイオリンとチェロのアンコールが演奏された。知らない曲だったが、あとでヘンデルの主題に基づくヨハン・ハルヴォルセンの「パッサカリア」と知った。二人の掛け合いが見事。とてもおもしろい曲だと思った。
後半の交響曲第1番は最高度に盛り上がった。こちらもきわめてオーソドックス。しかし、まさにいぶし銀の演奏だと思う。すべての音がみごとにコントロールされており、ずしりと響く。スケールが大きく、音楽の進展が理にかなっている。奇異なことは何一つない。進むべき様に音楽が進んでいく。要所要所、まさに魂を動かす音が響く。ティンパニの音の強烈さに改めて驚いた。思い切りのよい、魂の底を打つような音だ。第四楽章は、ホルンの音とともに最高度に高揚していった。大いに感動した。
ただ、実は、小旅行をして、那須から新幹線で戻って文化会館に向かったのだった。少々疲れた。簡単な感想を記すだけにする。
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