拙著「私は怒っている」発売
拙著「私は怒っている」(バジリコ)が発売になった。帯にある通り。
「70代、日々の生活は理不尽なことばかり。とかくこの世は腹立たしい」ということを書いている。「小論文指導のオーソリティにしてベストセラー作家ヒグチ先生がソンタクなしで書き下ろした、一読三嘆のスーパーエッセイ」という名物編集者に手になる売り文句もついている。
そのように思っていただけると、うれしい。私としては、それなりに力を入れたエッセイ集だ。
政治的なことについても、もちろん怒りはある。ウクライナ、国葬、欧米の選挙などなど。しかし、そのような大きな問題については書いていない。まさに日常の些細な出来事への個人的な怒りのみを書いている。
どの年代の方にも共感してもらえる部分、反発を覚える部分があると思う。多くの人に読んでいただけると嬉しい。
実を言うと、永井荷風の「断腸亭日乗」のようなものを書きたいと思って書き始めたのだったが、やはりそうすると、改めて荷風の偉大さを思い知るばかりだった。が、まあ、荷風とは比べようもないが、私らしい文章には、ともあれなっているだろう。
ただ、コロナ禍のため、三密での行動、飲食、旅行などを書けなかったのが残念。狭い範囲の怒りになってしまった。
今は亡き妻の様子を描いた部分がある。本書の発売時にすでにその妻がいなくなっているとは思ってもみなかった。感慨を覚えずにはいられない。
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コメント
私は怒っている、楽しみにしていますが、私の地元では、まだ店頭に並んでいません。
アマゾン注文の方が早かったかもしれません。
いずれにせよ、楽しみにしています。
投稿: 無風凧 | 2022年10月 4日 (火) 09時41分
無風凧 様
コメントありがとうございます。そして、拙著をお買い求めいただくとのこと、感謝いたします。ただ、期待にそえるかどうか少々心配ではあります。ともあれ、私は日々の生活でむっとしたことを書いたまでですので、もしかしたら、あまりにありきたりではないか、あるいは逆に、だれも共感してくれないのではないかと気になっております。期待にそえるものであることを願うばかりです。
投稿: 樋口裕一 | 2022年10月 4日 (火) 23時57分
「私は怒っている」を読ませていただきました。どのエッセにも共感する部分があり、「そうだ、そうだ」と思いながら読みました。おもしろかったです! できるなら、エッセイごとに、「私もこんな経験をした」とか、「それはそうだけれど、こんなこともあるのではないか」とか、自由に語り合えたら、どんなに楽しいことかと思いました。多くの方に読んでいただき、架空の場でよいから、そんな談論風発の空間が広がったらと思います。
投稿: Eno | 2022年10月20日 (木) 08時29分
Eno 様
コメント、ありがとうございました。
そう言ってくださると、とてもうれしく思います。励みにもなります。ありがとうございます。
そうですね、おっしゃる通り、そのような空間があると楽しいと思うのですが、私が主催するのは難しそうです。ちょっと相談してみます。
ブログを拝見しています。それこそ、毎回、共感して読ませていただいています。そして、Eno様の幅広い関心にいつも驚いています。
投稿: 樋口裕一 | 2022年10月21日 (金) 07時32分