7つの国の歌・博覧会 7人の名歌手に満足!
2022年12月22日、HAKUJU HALLで「歌曲ガラコンサート 7つの国の歌・博覧会」を聴いた。とてもレベルの高いコンサートだった。
盛田麻央(フランス)、松島理紗(オーストリア)、ジョン・ハオ(中国)、関定子(日本)、彌勒忠史(イタリア)、井上雅人(フィンランド)、塩田美奈子(スペイン)。いずれもしっかりした発音と音程の良い美声で見事に歌った。ピアノ伴奏は鳥井俊之と朴令鈴。
盛田は美しい発音による色気のあるニュアンス豊かな歌。ドビュッシーの香りがしっかりと聞こえてきた。サティを歌う時にはちょっとシャンソン風にして、洒落た雰囲気を出して見事。
松島の歌は彼女が学生時代に初めて聴いて、そのころからとびぬけて素晴らしいと思ってきた。久しぶりに聴いて、まさしく日本を代表する歌手になったと確信した。迫力ある歌。新ウィーン楽派の初期の歌曲を歌ったが、確かにこれらの時代を歌うのに適した声だと思った。以前、彼女の「ルル」を聴いたことがあるが、それを思い出した。ジーツィンスキーの「わが夢の街ウィーン」も楽しく、ちょっと退廃的でとてもいい。これからぜひとも世界に羽ばたいてほしい。
ジョン・ハオの中国の歌も、まさに広大な中国を思わせる。関定子もさすがの日本歌曲。弥勒もますます磨きがかかった自在の歌いまわし。井上は朗々たるバリトンでのメリカントの歌はとても良かった。アカペラでアンコールとして、シベリウスの「フィンランディア」に用いられている歌が歌われた。まさにロシアへの抵抗歌。塩田はスペイン情緒を掻き立てる歌だった。
ガラコンサートと銘打っているので仕方がないが、これほどのメンバーをそろえて、一人3,4曲ずつでは実にもったいないと思った。どの歌手ももっとじっくりと聴きたいと思った。しかも、あまり観客が多くなかった。なんともったいない。
そして何より、学生のころから応援してきた松島の成長が私はとてもうれしい。まだまだ若い歌手なので、これからもっと聴く機会が増えるだろう。楽しみだ。
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