エッシェンバッハ&ベルリン・コンチェルトハウス ブラームスの4番に感動!
2023年5月11日、サントリーホールで、クリストフ・エッシェンバッハ指揮、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団のコンサートを聴いた。曲目は初めに「魔弾の射手」序曲、次に五島みどりが加わってシューマンのヴァイオリン協奏曲、後半にブラームスの交響曲第4番。コンサート・ミストレスは日下紗矢子さん。
「魔弾の射手」が始まったとき、おお!と声を上げそうになった。久しぶりにドイツのオーケストラを聴いて、その音の豊かさに改めてびっくり! ふだんは日本のオーケストラも素晴らしいと思って聴いているのだが、たまに欧米の有名オケを聴くと、ウーンやっぱりだいぶ差がある!と思ってしまう。何が違うのかよくわからないが、ともかく音の厚み、音の深み、音の雰囲気が違う。
アンサンブルはあまりよくない気がする。何だか、ちょくちょく縦の線があっていないような。が、それでも要所要所でしっかりとつじつまが合って、ガツンと聴き手の心に感動を与える。音のうねりというか、深みというか、それが生き物のように近づいてくるのを感じる。すごい!
エッシェンバッハの指揮もとてもいい。「魔弾の射手」は、ともかく深い音の饗宴としてとてもおもしろかった。テンポが良く、音楽が推進していく。
シューマンの協奏曲は、私の苦手な曲。執拗な繰り返しを聴くと、頭がどうにかなりそうになるのだが、今日はそれほどでもなかった。苦手な曲なので聴く機会が少なくてよく知らないのだが、もしかしてしつこく繰り返さないヴァージョンでもあるのか。それとも、五島のヴァイオリン、あるいはエッシェンバッハの指揮のおかげで執拗さが緩和されているのか。むしろロマンティックな要素が強く、私もそんな不快には感じなかった。とはいえ、やはりこの曲にあまり魅力は感じない。ソリストのアンコールはバッハの無伴奏ソナタ第2番のフーガ。初めのうちはちょっと指がつかえそうな感じがあったが、途中からぐいぐいとバッハの世界に入っていった。
後半の交響曲第4番は素晴らしい演奏だった。第1楽章の冒頭のメロディもニュアンス豊か。弦のうねりが本当に息をのむ素晴らしさ。私は何度感動に身を震わせたことか。クラリネットも深みがあって本当に美しい。フルートもいい。まったくスキがなく、緻密で構築的。しかし、微妙にテンポが動いているので、歌心にあふれていて、実にロマンティック。そして、抑制的でありながら、徐々に感情が高まって高揚していく。その高揚感もたまらない。第3楽章から第4楽章にかけても言葉をなくすすごさ。まさに感動の連続。
アンコールはハンガリー舞曲の有名な2曲。ともにかなりハンガリー的にちょっと大げさに強弱をつけて演奏。それがまた実に楽しい。弦楽器の重なりの厚みと管楽器の美しさが入り混じって、適度な猥雑感が出て、おもしろい。
満足!
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