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ニッセイオペア「メデア」 音程の不安定さを感じて楽しめなかった

 2023年5月27日、日生劇場でNISSAY OPERA 2023 ケルビーニ作曲の「メデア」をみた。指揮は園田隆一郎、演出は栗山民也、管弦楽は新日本フィルハーモニー交響楽団。意外なことに、日本初演だとのこと。期待して出かけた。

 だが、多くの歌手たちの音程の不安定さのために楽しむことができなかった。最初に登場した侍女たちも、グラウチェの小川栞奈もクレオンテの伊藤貴之も声をしっかりとコントロールできていないために、音程が定まらない。肝心のメデア役の岡田昌子も私には、声量のある美声ながら、ずっと音程が不安定に聞こえる。ジャゾーネの清水徹太郎は初めのうちこそ、少し音程が怪しかったが、途中から持ち直して、第2幕以降は安心して聴いていられた。ずっと安定した歌を聴かせてくれたのは、ネリス役の中島郁子だけだった。

 園田隆一郎の指揮する新日フィルも、徐々に良くなってきて、最後の場面ではなかなかの音楽を聴かせてくれたが、最初のうちは音の粗さを感じた。

 新国立劇場の「リゴレット」、METライブビューイングの「ばらの騎士」と2日連続して素晴らしいオペラを聴いたのだったが、良い演奏は3日は続かなかった。残念。

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