エリアス弦楽四重奏 ベートーヴェン・サイクル2日目も素晴らしかった!
2023年6月5日、サントリーホール ブルーローズでサントリ・チャンバーミュージック・ガーデン、エリアス弦楽四重奏ベートーヴェン・サイクル2日目を聴いた。曲目はベートーヴェンの弦楽四重奏曲第2・11・13番。素晴らしい演奏だった。感動した。
第2番はチャーミングでユーモラスで親密な演奏。しなやかでウィットに富み、しかも強いところは強い。起伏があるが、とても自然。それに四人が本当に心を合わせているのがよくわかる。完璧に一つになっている。しかも、音色が美しい。とりわけ第一ヴァイオリンの細身で心の響く音が素晴らしい。
第11番「セリオーソ」は打って変わって激しい表現。鋭利でアグレッシブでドラマティック。ベートーヴェンらしい激しい感情でぐいぐいと攻めてくる。しかもリズムがよい。最終楽章のロッシーニ的な躁状態になる部分も素晴らしかった。まさに躁状態になった。
第13番(「大フーガ」のつかないヴァージョン)も素晴らしかった。第2番とも第11番とも異なる、もっと深遠な表現。この団体は表現の幅が広いのが特徴なのかもしれない。演奏前に、第一ヴァイオリンのサラ・ビトロックさんのトークがあり、各楽章がそれぞれ別の性格をもっており、多様な性格の曲だと説明していたが、まさにそのような演奏だった。そして、それぞれの楽章に説得力がある。心の深淵を除くようであったり、諧謔的だったり、うっとりするほど美しかったり、わくわくするほど楽しかったり。
今日の3曲もそれぞれ異なる表現をしながらも、心を一つにして美しい音色で奏でる親密な演奏であることは共通している。凄い弦楽四重奏団だと思った。
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