読響アンサンブル ホルン三重奏曲を楽しんだが、レーガーはちょっと退屈
2023年11月8日、トッパンホールで読響アンサンブル・シリーズを聴いた。コンサートマスター林悠介をリーダーとした読響メンバーにピアノの佐藤卓史。曲目は、前半に林と佐藤とホルンの日橋辰朗によってブラームスのホルン三重奏曲、後半に弦楽器のメンバーによるレーガーの弦楽六重奏曲ヘ長調(ヴァイオリン=林悠介、對馬哲男、ヴィオラ=鈴木康浩、柳瀬省太、チェロ=遠藤真理、富岡廉太郎)
ブラームスのホルン三重奏曲はあまり演奏機会は多くないが、私はブラームスの室内楽の名曲の一つだと思っている。今回の演奏もなかなかよかった。それぞれの楽器は素晴らしい。林のヴァイオリンのしなやかな音色にうっとりし、ホルンの生き生きとした、しかしやわらかい音にもわくわくし、ピアノのこれまたしなやかで、しかもクリアな響きにも感嘆。が、初めのうちは三つの楽器がうまく溶け合わないのを感じた。やはりホルンが入ると音量の調節が難しい! 音の強さにデコボコができてしまう。第2楽章あたりから溶け合うようになって、ブラームスの世界を堪能できた。
レーガーについては、日常的に音を合わせているメンバーだけあって、演奏は素晴らしかった。同質な弦の音が見事に重なり合っていた。ただ、この曲、初めて聴いたが、ちょっと退屈だった。第1楽章を聴いた時点では、とてもいいと思ったのだが、その後もずっと同じような雰囲気が続く。しかも、最初から最後まですべての楽器が同じようにずっと演奏。ほとんどすべての楽器で和音を作り出しているだけの感じ。ベートーヴェンやブラームスのように楽器と楽器が有機的につながったり、メロディを受け継いだりしない。こう言っては何だが、レーガーとブラームスの作曲家としての力量の違いは明らかだと思った。
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