ディオティマ弦楽四重奏団 シャープで精妙!
2024年4月6日 、東京藝術大学奏楽堂でディオティマ弦楽四重奏団のコンサートを聴いた。とはいっても、私が聴いたのは、シェーンベルクの弦楽四重奏曲の全曲など、休憩時間を入れて6時間のこのコンサートの終わりの2時間ほど。、全部聴くつもりでチケットを購入したのだったが、倦怠感を覚えて億劫になってしまい、いつまでも家でごろごろしていた。夕方になって、「浄められた夜」だけでも聴きたいと思って出かけたのだった。
そんなわけで、私が聴いたのは、弦楽四重奏曲第2番からだった。
ディオティマ弦楽四重奏団は昨年も聴いたことがあるが、記憶通りのシャープで細身の精妙な音。音程が異様なほどによく、アンサンブルが完璧。近寄ると切れるようなシャープさとでもいうか。この音によって官能的で知的で研ぎ澄まされた世界を作り上げる。
第2番はソプラノ独唱がついている。歌うのは先日見事な「詩人の恋」や「四つの最後の歌」を聴かせてくれたレネケ・ルイテン。ゲオルゲの詩を明晰な声で歌った。これ以上は考えられないほどの演奏だと思った。最終楽章の最後の音が静まる際の静けさが素晴らしかった。
そのほか、プレスト ハ長調、スケルツォ ヘ長調のあと、ヴィオラの安達真理とチェロの中実穂が加わって「浄められた夜」。これも同じような演奏。音程がよく細身でシャープで精妙。くすぐるような音で官能的で繊細な叙情世界を作り上げていく。弦が絡み合い、支えあい、動き回りながら、夜の官能的な世界を盛り上げていく。それが途方もなく美しい。
こんなことなら最初から全部聴けばよかったとは思ったが、そうしたらそうしたで、きっと疲れ果てていただろう。私には2時間だけで十分だった。
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