クァルテット・インテグラ ブラームスは私好みではなかったが見事な演奏!
2025年1月11日、第一生命ホールでクァルテット・インテグラの弦楽四重奏を聴いた。曲目は、円班にベートーヴェンの弦楽四重奏曲第3番とバルトークの弦楽四重奏曲第3番、後半にブラームスの弦楽四重奏曲第3番。要するに、Bを頭文字に持つ三人の大作曲家の第3番の弦楽四重奏曲。
クァルテット・インテグラは、三澤響果(ヴァイオリン)、菊野凜太郎(ヴァイオリン)、山本一輝(ヴィオラ)、パク・イェウン(チェロ)。2015年に結成された若い団体。4つの楽器の音色と音程がぴたりと決まったシャープな演奏。まさにデジタルの雰囲気。このグループの演奏を聴いてしまうと、ほかの演奏がアナログに聞こえる。精妙な音で、しかも躍動感がある。
ベートーヴェンは、シャープな音がぴったり。シャープながら叙情がある。第2楽章はとりわけ美しかった。音の重なりが本当に繊細で、かつ鮮やか。前期のベートーヴェンの初々しさもある。
バルトークはとりわけ素晴らしかった。荒々しく躍動的。しかし、精妙でシャープなので、精神空間を魂が躍動しまわっている感じがする。それぞれの楽器の音ともに、私の魂も動き回っているかのよう。凄い!
後半のブラームスも同じ雰囲気。だが、私は、ブラームスに関しては、実はあまり感動することはできなかった。ブラームスがシェーンベルク風になる。静寂の中で息をひそめて獲物にとびかかるのを待つかのような緊張感、そしてシャープな音、まるで魂の戦いのような楽器の音。かなり神経質な感じがする。うーん、これはブラームスではない! 私の好きなブラームスはもっと温かみがあり、真面目一方で愛嬌がないもののロマンティックで内に情熱を秘めている。そんなアナログな温かみが伝わってこない。
アンコールは、ハイドンの弦楽四重奏曲第76番「五度」から。これはよかった。精妙でちょっとユーモラス。
私の好きなブラームスではなかったが、全体的には素晴らしい技術と音楽性を持った弦楽四重奏団の見事な演奏だった。
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