ツァグロゼク&読響のブルックナー第5番に興奮!
2025年2月7日、サントリーホールで読売日本交響楽団の定期演奏会を聴いた。指揮はローター・ツァグロゼク。曲目は、ブルックナーの交響曲第5番変ロ長調WAB105。素晴らしかった。興奮した。超名演といってもよいのではないか。
第2楽章までは少しおとなしめに思えた。ひと昔前のブルックナー演奏のような重厚で深い音というよりは、シャープで明るめの音と言っていいだろう。純度の高い音というべきか。こけおどしなしに、すっきりと、しかし鳴らすべきところはしっかり鳴らす。それでいて、空疎ではなく、私のようなブルックナーのオールドファンも納得させる深みのある音! 長い休止のあと、前の部分と表情が変わるが、それが実にニュアンス豊かだと思った。構築性があって、きわめて知的でもある。
第3楽章が圧倒的だった。明るめの音ながら、これぞブルックナーのスケルツォ! 大きく躍動し、予定調和を崩されたようなバタバタ感があって、とてもいい。コントラバスの激しい音に心を奪われた。第2楽章までの抑えめの演奏と打って変わって、激しい音が鳴り響く。
そのまま終楽章に入って大団円を迎える。最終部に向けて、少しずつ少しずつ高揚していく。金管が咆哮するが、びしりと音が決まっている。見事! そして、ブルックナー特有の法悦を迎える。凄い! 私は感動に震えた。
ツァグロゼクの実演を聴くのは、たぶん初めてだと思う。ワーグナーの「ニーベルングの指環」全曲のDVDを見て、その見事な指揮に感心したのは覚えているが、これほどすごい指揮者だとは知らなかった。そして、読響の音の精度にも改めて感嘆した。
大喝采が起こった。私も興奮して喝采に加わった。
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