辻本玲 無伴奏チェロ組曲1・4・5番
2025年4月16日、東京国立博物館で東京春音楽祭「東博でバッハ」を聴いた。今日は、辻本玲によるバッハの無伴奏チェロ組曲全曲演奏の初日。前半に第1番と第4番、後半に第5番を聴いた。
第1番はかなり開放的な演奏だと思った。開けっぴろげで、自由闊達、おおらかで流動的。気のせいか、途中ほんのちょっとの間、もたついたところがあったような気がしたが、全体的にはとてもよかった。
第4番は第1番とは異なってかなり複雑な性格を持っていると思う。全体的には緊張感にあふれ、きっとテクニック的にも難しいのだろう、複雑な和音や、1本の楽器で演奏されているとは信じられないような音が聞こえてくる。それを辻本は見事に再現。ただ、これも途中、私は少し緊張感が薄れた個所があった。私だけかもしれないが。
後半の第5番は圧巻だった。短調の激しい音で緊張感にあふれ、全体的に大きなスケールで最後まで弾きとおした。第1番のおおらかさとはまったく異なる表現。素晴らしいと思った。
明日、また聴くので、このくらいにしておく。
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