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ラ・フォル・ジュルネ東京2025 二日目

2025年5月4日、ラ・フォル・ジュルネ東京2025の二日目。今日はコンサートを聴くのは二つだけにした。

 

オリヴィエ・シャルリエ(ヴァイオリン・指揮)、横浜シンフォニエッタ

 

 シャルリエによる弾き振りのヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集「四季」。今年のラ・フォル・ジュルネもまたシャルリエが大活躍。昨日の「クロイツェル」も素晴らしかったが、「四季」も素晴らしい。繊細にして強靭。弱音の響きがとりわけ素晴らしい。音の刻み方も切れが良く、躍動感にあふれている。音は若々しく鋭利だが、年齢相応の深みのある音。横浜シンフォニエッタの奏者たちも見事にシャルリエに対応する。

 私の隣の席に小学校低学年に思える女の子と60歳前後に見える女性がいた。演奏前も、「楽しみ」と語り、終わった後も感動した様子。もしかしたら、演奏中に飽きて声を出したり身動きしたりするのではないかと危惧していたが、十分に楽しんだようだった。幼い子供までも感動させてしまうヴィヴァルディの力といえるかもしれない。

 

神尾真由子(ヴァイオリン)、アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ)、ドミトリー・マスレエフ(ピアノ)

 シューベルトのピアノ三重奏第2番変ホ長調 D929。まさに3人の名手! すごい3人だと思った。ビシッと音楽が合って、ぐいぐいと聞き手の心をつかむ。神尾のちょっと怜悧で鋭いヴァイオリン、クニャーゼフの鋭い音ながらも熱いチェロ、そして正確無比で、しかも熱を帯びたマストエフのピアノ。それが絡み合い、ものすごい推進力で進んでいく。ちょっとベートヴェン的なシューベルトといえるかもしれない。第2楽章はまさに圧巻。私はシューベルト好きではない。むしろシューベルトの室内楽は長すぎて苦手。が、これほどまでに緊張感にあふれて晩年のシューベルトの絶望的なまでのやるせない気持ちが音楽として示されると、これはもう感動するしかない。

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