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ギルバート&都響のブラームス3・4番 今回も素晴らしかった!

 2025723日、東京文化会館で東京都交響楽団の定期演奏会を聴いた。指揮はアラン・ギルバート、曲目はブラームスの交響曲第3番と第4番。先日の第1番・第2番に続き、ブラームス・チクルスの後半ということになる。今回も素晴らしかった。

 前回と同じようにしなやかで繊細な演奏。細かいところまで神経が行き届き、すべての音に表情があり、生命があるのを感じる。第3番冒頭から、よく聴くと弦がニュアンス豊かにうねっている! それがくんずほぐれつ。場合によっては大きく盛り上がり、時にぐっと音が鎮まる。その一つ一つの表現に説得力がある。こまかい表情付けを行っているが、少しもうるさくない。第1楽章は徐々に高揚、第2楽章は繊細、そして、第3楽章はまさに抒情。しかし、決して情緒に堕することがない。第4楽章は大きく盛り上がり、静かに波が引いていく。

 見事だった。ただ、曲のせいなのか、実をいうと、第1番、第2番ほど感動はしなかった。終楽章が盛り上がらないと、コンサートではどうしても印象が弱まってしまう。

 第4番は、第1楽章は意外と淡々とした始まりだった。もちろんニュアンス豊かではあるが、このメロディ特有の哀愁が期待していたほど濃くない。が、徐々に徐々に盛り上がっていく。きっと意図的にそのように組み立てているのだろう。第1楽章の最後は壮絶というべきか!

 第2楽章は一層ニュアンス豊か。都響の管楽器は本当に美しい! 第3楽章で大いに盛り上がって、第4楽章、パッサカリア。一つ一つの変奏の表情の重なりと切り替えが絶妙だと思った。もともとブラームスが信じられないほど巧妙に、変奏を重ねつつ連続していくように作曲しているわけだが、それが今出来上がっていくかのように目の前で展開していく。みごとだと思った。

 アラン・ギルバートはすでに巨匠だと思う。都響との相性もとてもいいのを感じる。とても満足だった!

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