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園田&神奈川フィル 「羊飼いの王様」 ちょっと退屈だったが、素晴らしい演奏!

 2025118日、藤沢市民会館大ホールで、モーツァルトのオペラ「羊飼いの王様」(演奏会形式)を聴いた。藤沢市民オペラ連携事業とのこと。藤沢市民オペラは、かつて「セミラーミデ」(演奏会形式)を聴いて驚嘆したことがあったので、今回も期待して出かけた。期待にたがわぬ演奏だった。

「羊飼いの王様」はモーツァルト19歳のころの作品だという。部分的には聴いたことがあるかもしれないが、本格的に聴くの初めてだった。ひとことでいって、モーツァルトという大天才の凄まじい才能に驚きはするものの、やはり後年のオペラに比べると、かなり退屈だった。

 それぞれの歌はきれいな旋律にあふれているが、すべてのアリアや二重唱が同じような雰囲気、一つのアリアも同じような内容を繰り返し歌うばかりで展開が甘い。歌の連続でドラマティックな展開がない。

 とはいえ、演奏は見事としか言いようがない。管弦楽は神奈川フィルハーモニー管弦楽団、指揮は園田隆一郎。藤沢市民オペラだというので、市民による合唱が入るのかと思っていたが、合唱はなし。プロ中のプロの人たちによる演奏だった。

 躍動感のある切れの良い演奏だった。歌手陣も最高度に充実していた。アレッサンドロ大王の小堀勇介は輝かしい美声で音の処理も見事。アミンタの砂川涼子は澄んだ声で力感もある。エリーザの森麻季は清澄にしてリリック。タミーリの中山美紀とアジェーノレの西山詩苑も、ちょっと地味な歌が多いが、素晴らしい歌唱だった。このところの日本人歌手のレベルの高さには驚かされる。世界の一流劇場で通用する歌手陣だと思った。

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