北欧4か国旅行(写真入りヴァージョン)
北欧4か国旅行
2026年5月17日から24日まで、大手旅行会社のツアーで北欧4か国旅行に出かけていた。
北欧には、海外旅行をするようになってから、ずっと訪れたいと思っていた。1970年代の私の海外旅行は、行き当たりばったりに行き先を決めて、1か月、2か月、一人でぶらぶらする形のものだったが、フランスで出会った同じような旅をする男性と情報交換をするうち、その人が北欧の物価の高さのために早々の体で逃れてきたと聞いて、私もしばらくは行けそうもないと諦めたのだった。
それから50年以上たち、後期高齢者になったので、今さらケチっても始まらないと思って、腹を決めてツアーに申し込んだ。今さら広くて人口密度の低い北欧の個人旅行はつらい。北欧に行くなら、少なくとも初回はツアーにしようと思っていた。しかし、99歳の母の健康状態がいくぶん落ち着いたとはいえ、まだそれほど長期間、日本を留守にするのは不安だ。8日間の旅を見つけて、申し込んだ。
が、結論から言うと、8日間で北欧4か国を回るのは無理があると痛感した。日本との行き帰りに時間を要するので、実質6日間、時差を加えると、実際には5日間。しかも広い北欧! まさに駆け足でほんの表面をかすっただけだった。が、それでも行った価値はあったと思う。
5月17日
早朝に自宅を出て羽田空港へ。11:05発のSAS便でコペンハーゲンに17:25着、グリーンランドなど北極圏を通過するルート。揺れもなく、それなりに快適だったが、何しろ長い!
コペンハーゲン・カストロップ国際空港は、ガラス張りの近代的な空港ビル! 着後、バスが迎えに来て、空港と市街地の中間にあるというホテルに入ったが、その日はそれだけ。気温は10℃程度だった。綺麗に晴れた気持ちの良い夕方だった。21時過ぎまで明るい。
5月18日
この日は、午前中にコペンハーゲン市内を観光し、飛行機でベルゲンに移動して、フィヨルド地区をバスで通過することになっている。
朝の8時に出発して、バスで1時間半のコペンハーゲン市内観光。
車窓から見える光景は、実に清潔で整然としている。建物も美しく、ビルはきちんと清掃され、個人の家も彩が美しく、デザインもしゃれている。
自転車に乗る人が多い。自転車専用レーンも整備されている。前輪部分に大きなボックスをつけている自転車が目立つ。小さな子どもや荷物を運ぶのだろう。天気が良く、澄んだ空。車も整然と走る。日本車も見かけるが、それほど多くない。10台に1、2台といったところ。緑が多く、花をつけた木も多く、花壇もあちこちにあり、花が咲き乱れている。
ローゼンボー城、人魚姫の像、ゲフィオンの泉、アマリエンボー宮殿などを見て回る。アマリエンボー宮殿はこじんまりした王宮で、毛皮の帽子をかぶった衛兵が建っている。その後、小さな船の停泊する運河沿いの色とりどりの建物の並ぶニューハウンを見た。アンデルセンが住んでいた赤い建物の家もあった。明らかに日本と異なる色づかいだと思う。
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コペンハーゲン観光はそれだけで、バスはそのまま再び空港へ。そして、ノルウェーのベルゲンに向かう。
ベルゲンはノルウェー西部にある第二の都市で、人口は30万人ほど。13世紀のころにはノルウェーの首都だったという。フィヨルド観光の入り口ともいえる。
私は、小学生のころ、すでにクラシック好きだったが、小学校の音楽鑑賞の時間にグリーグの「ペール・ギュント」を聴いて以来、特に好きな作曲家というわけではないものの、グリーグには関心を持ってきた。高校生のころだったか、地理の時間にベルゲンという都市名を聴いて、「あ、グリーグの生まれたところだ」と思った記憶がある。それ以来、私はこの都市をグリーグの故郷として認識してきた。
ベルゲン到着前、飛行機の窓から小さな島が連なり、無数の入り江が複雑に入り組んでいる。ベルゲン空港到着。周囲を野原や小高い山に囲まれた静かな空港だった。様々な花が咲いて、季節は春を謳歌している。
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そのまま、バスでベルゲン市内散策。雨が降り出した。10℃に満たない気温で少々寒かった。こじんまりした地方都市で、コペンハーゲンほど新しいモダンな建物は少ないが、ここも整備されて清潔。ここも緑が多い。
ブリッゲン地区が見えた。中世にハンザ同盟の商人たちが使用していた木造の建物が残っている。ユネスコの世界遺産に認定されている。干し鱈で現地の商人が栄えているのにハンザ同盟の商人が目をつけて進出してきたとのこと。バスを降りて、雨の中を歩いた。後ろにフロイエン山があり、ロープウェイで山頂に登れる。
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その後、バスで美術館やグリーグホールなどを巡ってから、ハダンゲルフィヨルド地区に向かった。
そもそもフィヨルドとは、「内陸に入り組んだ湾」という意味だそうで、100万年ほど前に覆われていた氷河によって徐々に浸食されて海水が侵入した入り江を意味する。ハダンゲルフィヨルドは世界で三番目の規模のフィヨルド。その周辺をバスで移動。周辺には雪の残る山がそびえており、バスの右に左にフィヨルドによる海や湖が見える。
ノールハイムスンの滝で下車。気温は6℃前後。
ウルヴィクのホテルに到着。ホテルから見えるフィヨルドは絶景!
ホテルで夕食。
ビジネスクラス・エコノミークラス合わせて30名のメンバーによるツアーだったが、一人参加は私だけで、ほかの人はご夫婦、家族、友人での参加だった。以前、同じようなツアーで、一人参加が私ともう一人の二人きりだったことがある。その時、もう一人の一人参加の客が私とはウマの合わない人物であって、食事のたびに不快な気持ちだったので、一人参加が私だけであることにむしろほっとしたのだったが、食事の際、どこに座って食べるのかには困った。幸い、私より少し年下に見えるご夫婦が親しくしてくれたので、助かった。しかし、席の指定されているテーブルの場合、お友達3人で参加した女性のグループに加わることになり、せっかくの三人の水入らずの席を邪魔する形になって申し訳なかった。
ところで、食事そのものはツアー料金に含まれているが、飲み物は各自支払うことになる。何気なくビールを注文。500ミリリットルの缶ビールがグラスに注がれて提供されたが、その値段にびっくり! なんと152ノルウェー・クローネ。ネットで調べたら、1クローネが17円と少し。日本円に換算すると2500円ほどになる! ビールの小グラス1杯2500円!!
その後、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドを回ることになるわけだが、ずっとこのくらいの物価だった。すなわち、日本の5倍前後。初めのうちは、毎回日本円に改めて計算していたが、しばらくして考えるのはいやになった。いったん日本円に換算すると、あまりの高さに呆れてしまって何も買えなくなってしまう。しかも、こちらはほぼキャッシュレス社会であって、すべてクレジットカードで決算するので、それをいいことに、日本円は考えないことにした。が、後になって、500ミリリットルの水が500円近くしたり、チーズバーガーが4000円以上だったりという途方もない値段なのに改めて驚くことになった! 日本よりも給料が高いとはいえ、現地の人がどうやって暮らしていけるのか不思議に思った。
5月19日
朝、バスでヴォスに行き、そこからベルゲン鉄道とフロム山岳鉄道に乗って、世界最大のフィヨルドであるハダンゲルフィヨルドを回るのがこの日の日程。今回のツアーの最も重要な一日だ。いわゆる「てっちゃん」ほどではないが、子どものころから列車好きで、ヨーロッパやアジアのあちこちを鉄道で回った経験のある私としてはとてもうれしい!
小高い山のふもとにあるヴォス駅は煉瓦でできた現代的な建物。しばらく待って、ベルゲン鉄道の電車に乗った。意外とヨーロッパでよく見るタイプのふつうの列車だった。
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山のほとんどには雪が積もっている。小さな滝がいくつも見える。このような険しい山では、すべての水の流れが滝になっているわけだ。ところどころで大きな滝も見える。
ミュルダール駅で下車し、フロム山岳鉄道に乗り換え。こちらもふつうの列車だ。
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途中、ショースの滝で5分停止。その間、突然、大きな音楽がかかって、山中に白い長髪を垂らした赤い服の妖精があらわれて舞いを始めた。余興ということだろう。
フロムで下車。自由時間を過ごした後、遊覧船に乗り込み、全長204キロのソグネフィヨルドのうち、グドヴァンゲンまでソグネフィヨルドまでの2時間ほどかけてクルーズ。これは壮観だった。数年前に参加した桂林のクルーズを思い出した。桂林も圧倒されたが、フィヨルドも圧倒される。次々と切り立った山が現れ、その中を船で進む。途中、落差600メートルのサーグ滝、幅の狭いナーロイフィヨルドなどを通過。
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グドヴァンゲンで下船し、バスに乗り換えて、また山々を通って、ソグネフィヨルド地区のラルダールに到着。童話に出てくる妖精の町のような、こじんまりした美しい街だった。
5月20日
この日は、朝、バスでラルダールのホテルを出発して、昼過ぎにオスロに到着し、市内観光をした後にそのままスウェーデンのストックホルムに向かうというハードな一日。
バスで5時間かけてオスロに向かう途中、ボルグンドという場所でスターヴ教会に立ち寄った。
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スターヴ教会とは支柱と梁でできた中世の教会のこと。支柱のことをノルウェー語でスターヴというらしい。スターヴ教会はノルウェーを中心にかなりの数が残されているというが、ボルグンドのものは13世紀に建てられ、保存状態がよいので有名らしい。独特の趣がある。当時の信仰心が伝わってくる。
その後、雪の残る草原を車で走り続けた。スキー場として有名なヘムセダル付近を通過。バスを降りて、雪山の絶景をみた。
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徐々に平地になって、雪が見えなくなり、緑の多い草原になっていく。
午後になって、オスロ到着。
広大な敷地に彫刻が立ち並び、チューリップが花開くフログネル公園、高台にある簡素な王宮を見た後、オペラハウスへ。
オスロのオペラハウスについては、オペラ好きの私もあまり聞き覚えがなかった。それもそのはず。2008年に建設された、デザイン性で目を引く建物だった。音楽面ではなく、観光面で目を引く存在らしい。ガイドブックを見てちょっとがっかり。
が、オペラハウスの前の通りをバスで通り過ぎる際、大きな女性の石像が見えた。ブリュンヒルデのような扮装をしている。あれ? もしかして・・・!
オペラハウスで自由時間が20分ほどあった。中に入ってみたが、ポスターもなく、チケット販売所もなく、音楽的な情報はまったくなかった。ムンク美術館が近くにあるが、みている時間はない。バスで通り過ぎた女性像が気になったので、一人でその場に戻った。
やはり、それはキルステン・フラグスタートの像だった! おそらくブリュンヒルデの扮装をしたフラグスタート!
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フラグスタートは、私の音楽歴の中で特別の存在であるフルトヴェングラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団の「トリスタンとイゾルデ」全曲盤でイゾルデを歌っている。この絶唱に圧倒され、その後、私はフラグスタートのレコードやCDをかなり集め、ひどい音質のものも含めて、一時期、ずいぶんと聴きまくったものだ。30歳までの私にとって、シュヴァルツコップとフラグスタートが歌の神様だった。フラグスタートがオスロの歌劇場で歌っていたことは知っていたが、ここに石像があるとは知らなかった! フラグスタートに再会できて感激! ツアーのメンバーを探して、フラスタートの横に並ぶ私の写真を撮ってもらった!
オスロの街はコペンハーゲンと同じように、清潔できちんと整備されている。センスの良い色使いの建物が並び、歩道、自転車専用道路も整然として気持ちがいい。この都市も緑が多い。自転車のほか、電動キックボードというのか、その種のものに乗っている人がかなりいる。レンタルらしく、道路のあちこちに並べられている。
ノルウェーは水力発電に恵まれていて、電気料金が安いとのこと。そのせいで電気自動車が多いらしい。半分程度が電気自動車とのこと。テスラも多く見かける。
夕方、そのままオスロ空港へ向かい、飛行機でストックホルムへ。ホテルに直行した。
オスロを十分にみられなかったのが残念。
- 5月21日
この日もハード。ストックホルムを観光した後、クルーズ船でヘルシンキに渡る。
朝からバスでストックホルム市内観光。海辺にあるノーベル賞授賞式の行われる堂々たる市庁舎などを見た後、ヴァーサ号博物館を見物。
ヴァーサ号というのは、1628年に処女航海に出たとたん、原因不明のまますぐに沈没し、近年になって引き上げられて展示されているもの。当時の船の状況がよくわかる。現地の小学生らおおぜいが行列を作って見学に来ていた。小学生はさまざまな人種が混じっているのがよくわかる。
その後、中世からの旧市街地ガムラ・スタンで昼食、その後、自由行動。私は、ノーベル博物館、大聖堂、ドイツ教会を一人で見てまわった。ガムラ・スタン地区から少し離れたオペラハウスまで足を延ばしたが、工事中だった。
ストックホルムもコペンハーゲンやオスロと雰囲気が似ている。私には区別がつかない。スウェーデンではヴォルヴォがたくさん走っているのかと思っていたが、ほかの国と変わりがない。日本車の率と同じくらいではないかと思う。せいぜい、10~20パーセントではないか。ドイツ車、日本車、韓国車が多く走っている。いたるところに緑があり、公園が見え、草木が見える。気持ちの良い都市だ。
その後、バスで港へ行き、16時30分発の⼤型客船シリヤ・シンフォニー号でヘルシンキに向かった。3000人収容の大型船によるバルト海クルーズ。
私は、神戸・別府間を関西汽船を利用して帰省したことが何度かあり、またギリシャからイタリアにも船で渡ったが、このような豪華客船の個室で移動したのは初めて。このようなクルーズのCMをテレビなどで見たことがあったが、自分が乗船しようと思ったことがなかった。ツアーのありがたみというべきか。
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出港後、しばらく外を見ていたが、数時間、ずっと小さな島々が周囲に見え、そのうち、四方が大海原になった。
12階建てで、私の個室は10階にあった。8階から11階までが客室だったようだ。6階、7階にレストランや免税店などが並んでいた。私は観なかったが、ショーなどのイベントも行われていたらしい。スパやナイトクラブ、サウナなどの設備があったようだが、もちろん私は使用しない。ただ船内で少し買い物をしたが、そのあまりの値段にあきれた。北欧はどこでも高いが船内は格別。日本円に換算すると、頭が痛くなる。が、せっかくなので、お土産物などいくつか購入。
時間を決められて夕食会場に行き、様々の国籍の団体やら個人やらと混じって、食事。私たちのグループの場所は割り当てられていたが、ほかのグループの人も入り乱れていた。数時間に分けられてだろうが、数千人の客が食事に訪れるのだから、大混乱! 一度に数百人が会場にやって来ていた。バイキング形式だったが、どのコーナーも長蛇の列。スモーク・サーモンなどの海鮮物もとてもおいしかった。狭いながらも、個室でぐっすり眠った。
個室で快眠。細かい揺れはあるが、ほとんど気にならない。
- 5月22日
実質的な最終日。ヘルシンキを見た後、コペンハーゲンに戻って夕方、翌日の帰国に備えて空港近くのホテルに入る予定になっている。
10時30分に船はヘルシンキに到着。すぐにバスでヘルシンキ市内観光。
これまで3国の首都コペンハーゲン、オスロ、ストックホルムを見てきた。3つの都市はよく似ていた。いずれも現代的でセンスがよく、清潔でおしゃれ。3つの首都について、私はほとんど差異がわからなかった。
ところが、ヘルシンキは雰囲気が異なる。あまりおしゃれではない。ロシア的というか、まるでソ連時代のロシアのような雰囲気がある。機能美やデザインではなく、がっしりとして無機的な建物が目立ち、色彩も淀んだ感じがある。
まずはシベリウス公園へ。シベリウスを記念した公園だが、特に由来はないらしい。中心部にシベリウスの顔の像があったので、同時に訪問して大勢で記念写真を撮りあっている中国人のグループに混じって添乗員さんに写真を撮ってもらった。
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そのあと、岩をくりぬいて作られたテンペリアウキオ教会を見学。1968年に建設というから、古い教会ではないが、デザイン性に優れているということで有名らしい。コンテストが近づいているということで、オルガン演奏の練習をしている人がいた。音響は素晴らしい。客席でくしゃみをしたら、ビンビンと響いた。
その後、港付近のマーケット広場を見て、すぐに空港に向かい、そのままコペンハーゲンへ。到着後、空港直結のホテルへ。
ホテル到着後、添乗員さんにくっついて電車で市街地へ。デパート(マガジン・デュ・ノルド)付近を歩いて、ニューハウンの運河沿いに立ち並ぶレストランの一つの屋外の席で添乗員さんを含む6人で軽食。私はフィッシュアンドチップスとビール。これで6500円を超えた! 周囲に盛り上がって酒を飲み、大量に祝辞をしている現地の若者がたくさんいたが、いったいこの人たちは一晩にどのくらいのお金を使っているんだろう!と気になった。日本で友人との会食の時のような食事をしたら、一人一食、確実に3万円は超すだろうと思った。
- 5月23日
ホテルから空港に徒歩で移動し、12時45分発の便で羽田へ。
搭乗手続きを済ませ、後は搭乗口に行くだけと甘く考えてゆっくりしていたのだったが、搭乗口がABCDと分かれているところ、Cの方向に行こうとしてく途中で出国審査の長蛇の列があったので焦った。
出発の30分前に搭乗口の前に行けばよいと考えて、45分くらい前に着こうとしたのだったが、なんと数百人、ことによると千人近くが並んでいる。近くに同じように並んでいるツアーメンバーが数人いたので、みんなで係官に声をかけ、時間が迫っているのでスタッフ専用の窓口に案内してもらって審査を受けた。
そのおかげで出発時刻よりも少し前に搭乗口に着けたが、そうしたことが原因なのだろうか、出発時間は1時間以上遅れて出発。南に進み、ポーランド、ハンガリー上空を通過し、黒海、トルコを抜けるルートだった。翌朝、羽田に到着したが、2時間ほどの遅れだった。
まとめ
・ツアーについて
8日間で4か国を回るというツアーだった。13時間程度の日本から北欧までの飛行時間と時差もあって、実質5日間。ノルウェーについてはベルゲンやフィヨルドを見ることができたが、それ以外の国については駆け足の観光。コペンハーゲン、オスロ、ストックホルム、ヘルシンキのいずれも、市内観光はそれぞれ2時間前後だけで、ほとんどの建物も中に入らずに外から見ただけだった。結局、「行った」というだけで十分に観光したとはいえず、いわんやその国、その都市を理解したというのは程遠い。せめて一つの都市に一日か二日は滞在して、もう少し観光したいと思った。
その点では不満が残るが、この時間で四か国を回るのだから、やむを得ないだろう。全体を見渡して、次にもっと詳しく観たいところを重点的に訪れるヒントにするにはよいだろう。
このツアーで最も充実していたのは、フィヨルド観光だった。ベルゲン鉄道とフロム鉄道、そしてソグネフィヨルド・クルーズは一生の記憶に残るだろう。北欧旅行のすべてのツアーが同じようなものであるかどうかはわからないが、私が参加したツアーについては、メインはフィヨルドで、ほかの地域は付録という扱いだった。
・北欧4か国
表面だけしか見えることができなかったので、実は、4か国の相違も十分に理解できなかった。ただ、私たちの回ったところだけの印象で言えば、ヘルシンキだけが少しロシアっぽさがあって異質な感じがしたが、ほかの都市はよく似た雰囲気を感じた。きっともっとよく知れば、その違いが見えてくるのだろうが、数時間、外から眺めただけでは、それ以上理解するのは無理だった。
4か国すべてについて最も強く感じたのは、あまりに卑俗なことで残念だが、物価の高さだった。実感として日本の5倍くらいだと思った。昨年だったか、ロンドンに行き、日本の2倍から3倍の物価だと思ったのだったが、北欧はそのまた2倍くらいだった! やはり北欧旅行の壁は厚いと思った。同時に、なぜ日本は北欧のような豊かな福祉国家にできないのだろうかと、長年の疑問を再び抱いた。
とはいえ、ストックホルムとヘルシンキはもう一度訪れたいと思った。シベリウスの生まれた土地にも行ってみたい。
・個人参加のこと
よく気の付く感じの良い添乗員さんに恵まれたし、ツアーに参加しておられたのは、とても良い方たちばかりだったので、私はひとりだけ個人参加だったが、それほど不都合なくすごすことができた。が、私が横に座ったために迷惑に思ったメンバーがいたのではないかと気になった。
これまで私の参加したツアーには個人参加の方が多かったのだが、今回はそうではなかった。一人参加の方が多いツアーのほうがありがたいが、前もって知るのは難しいと思う。致し方ないだろう。
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コメント
旅行記、ありがとうございます。北欧の物価の高さにびっくりです。私は仕事をやめてから、海外旅行はご無沙汰ですが、こんなに物価が高いなら、北欧はもちろんですが、海外旅行全般が遠のいたような思いがします。
私はデンマークは何度か、スウェーデンとフィンランドは一度ずつ行ったことがありますが、ノルウェーは行ったことがなく、フィヨルドのすばらしさの描写にため息が出ました。一度行っておけばよかったとつくづく思いました。
投稿: Eno | 2026年5月28日 (木) 14時43分
Eno 様
コメント、ありがとうございます。
北欧を訪れたことがおありなのですね。私も、欲張って4か国を一度に行くのでなく、1国ずつ行くべきでした。ツアーで行くと、本当に何も見ないで終わった気がします。
フィヨルドは本当に素晴らしかったので、何とか写真をアップしたいと努力したのですが、どうにもできずにいます。もう少しあれこれやってみますが・・・。
投稿: 樋口裕一 | 2026年5月29日 (金) 16時06分
Eno 様
何とか、写真を入れました。
iPhoneで撮影した形式が、ココログでは反映されなかったようです。いくらかフィヨルドの美しさが伝わると嬉しく思います。
投稿: 樋口裕一 | 2026年5月29日 (金) 16時50分