戸田弥生 楽器を持ち換えてのバッハ無伴奏 シャコンヌに興奮!
2026年7月24日、王子ホールでシャコンヌ創業50周年記念演奏会、戸田弥生バッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータの全曲演奏を聴いた。株式会社シャコンヌの主催で、戸田がシャコンヌの所有する6台のヴァイオリンの名器を曲ごとに使い分けて演奏した。
演奏には大いに感動した。ただ、楽器の違いについては、私のような素人にははっきりとは聞き分けられなかった。それぞれの楽器の音色の違いは、それぞれの曲の最初の部分ではっきりとわかる。しなやかな音色の楽器、響きの豊かな楽器、高音の美しい楽器、潤いのある音色の楽器などなど。ただ、きっと楽器に何らかの癖があるにしても、戸田さんがそれを補正して弾いているだろうから、私ごときにはきちんとつかめない。
パルティータには響きの豊かな楽器を使い、とりわけ第2番のパルティータは豊かな音色でちょっと野性味のある楽器を使ったのだろうとは思ったが、そのくらいの感想しか言えない。同じ曲をそれぞれの楽器で弾き分けてくれたらいくらかわかったかもしれないが、曲が違うとどうにもならない。
演奏については、本当に素晴らしかった。軽やかに難曲を弾きまくるタイプではない。一つ一つの音に気合が入るので、流れからすると、ちょっと停滞しているように聴こえることもある。だが、もちろん驚くべきテクニックによって一気呵成に弾きまくる場面もある。音楽に気高い精神が宿り、高揚し、高みに上ろうとする。プレストの炸裂する部分では魂が駆け巡る。
シャコンヌはとりわけすさまじかった。これまで、戸田さんご自身を含めて、シャコンヌの名演奏は何度も聴いてきたが、今回ほどスケールが大きく、ちょっと荒々しく、まるで荒ぶる神が大宇宙で駆け巡っているような演奏は初めてだった。私は感動し、ただただ興奮した。
だが、反省! どうも私は興奮すると、身体を動かして聴くようだ。後ろの人に、「頭で拍子をとらないように」と注意された。そんなことをしているつもりはまったくなかった! 頭で拍子をとっている人をときどき見かけるが、私はとても迷惑に思っていた。私がそれをしていたとは! これまでにも、音楽に感動して興奮したとき、身体を動かしていると注意を受けたことがある。どうも今回もやってしまったらしい。
うーん。二度とこのようなことのないように注意しよう! 今度こそ絶対に!! 感動して聴いた後に、しょんぼりしてしまった!
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