映画「ちいかわ 人魚の島のひみつ」
映画「ちいかわ」が、私の周囲で話題になっている。絶賛する方もおられる。そのうち、6歳の孫にかこつけて観に行こうかと思っていたが、今朝の朝日新聞でも大きく取り上げられていたので、思い立って出かけた。
私にはほとんど基礎知識はない。実際みはじめて、「ちいさくかわいい」から「ちいかわ」と呼ばれる人(動物?)が主人公だとは知っていたが、どの人(動物)が「ちいかわ」なのかいつまでもわからず、仲間たちの顔の区別がつかなかった。はじめの20分くらいは何が何やらさっぱりわからなかった。
その後、話が動き出した。要するに、「ちいかわ」たちが、怪しい釣り文句に誘われて、ある島に行った。その島は、島民の誰かが人魚の子どもを食べてしまったために、セイレーンに襲われており、その討伐をしてほしいために人集めをしているのだった。ちいかわたちはたまたまセイレーンや人魚たちに出会い、ともあれ物事を解決する・・・。
誰一人として闘いを望む人や悪人はいない。誰もが平和を望み、誰もが善人だ。だが、ちょっとしたことで他者を傷つけ、その報復をし、それがエスカレートしていく。最後、物事の発端になった二人の島民(顔は示されない)は居づらくなって無人島に移り住もうとするが、どうやらそれをセイレーンに察知されたようで、二人が襲われるであろうことが暗示される。しかも、どうやら、セイレーンが二人の存在を察知したのは、おそらくちいかわの手から離れて海に落ちた人魚の鱗のせいなのだ。
ほのぼのとした雰囲気、可愛らしい表情、平和な日常、良かれと思ってしたことが裏目に出ていく。そして、それが激しい憎みあいに発展し、戦闘に、そして戦争になっていく。
まさに現代の様々な争いの様相を示している。各地で起こる小競り合い、ウクライナ、ガザ、中東、アフリカ、旧ソ連内の各地がこのような状況だろう。
そうした状況を徹底的に明るく善人たちを通して描いたところが、とても的確であり、鋭いと思った。
ただ、私としては、とても良い映画だとは思ったが、素晴らしい映画とまでは思わなかった。
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