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<title>樋口裕一の筆不精作家のブログ</title>
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<description>すべての道が、ローマに通じるなら、ドン･キホーテよ、デタラメに行け！</description>
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<item rdf:about="http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2026/09/post-d49b1b.html">
<title>ハチャトゥリアン、ヴァルチュハ＆読響　興奮した！</title>
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<description>　2026年9月15日、サントリーホールで読売日本交響楽団定期演奏会を聴いた。指...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><span>　</span><span>2026</span>年<span>9</span>月<span>15</span>日、サントリーホールで読売日本交響楽団定期演奏会を聴いた。指揮はユライ・ヴァルチュハ。曲目は前半にセルゲイ・ハチャトゥリアンを独奏者に迎えてのシベリウスのヴァイオリン協奏曲、後半にショスタコーヴィチの交響曲第<span>10</span>番。</p>
<p>　シベリウスの協奏曲の冒頭の音にまず驚いた。なんという精妙にしてしなやかな音であることか！　そして、ハチャトゥリアンのヴァイオリンの音の何と美しいことか！　弱音の美とでも言うか。研ぎ澄まされ、澄み切った、心の奥底を震わせるような音！　しかも、フォルテの躍動も素晴らしい。ヴァルチュハもそれに合わせて、ハチャトゥリアンの世界を作り上げる。・・・ただ、もしかすると私がとらえきれなかっただけかもしれないが、第２楽章で、ちょっと独奏者と指揮者の間でちぐはぐなところがあったような気がした。</p>
<p>　とはいえ、全体的には本当に素晴らしかった。読響もソリストに負けずに美しい音を出した。第３楽章で私は感動のあまりしばらく震えた！　興奮した。</p>
<p>　ソリストのアンコールはナレカツィ作曲の「アルメニア聖歌」だとのこと。しみじみとした民俗音楽風の楽曲だった。素晴らしい美音！　曲のタイトルを知らないまま聴いたが、私はアルメニアを訪れたことがある山中の教会を思い出していた。</p>
<p>　ショスタコーヴィチも素晴らしかった。まさにヴァルチュハの本領発揮といったところだろう。ショスタコーヴィチ特有の音が出ている！　鬱積し、内にこもり、怒りや絶望をかみしめ、それを爆発させて昇華させていく。</p>
<p>　第２楽章の疾風怒濤のスケルツォがとりわけ凄まじかった。まさに狂舞！　読響もまったく乱れず、この複雑な音楽をみごとに躍動させる。第３楽章の鬱積した部分と明るさを取り戻す部分の違いにも息を飲んだ。最終楽章の高揚な言葉をなくす凄さ！　</p>
<p>　この第１０番は、はっきり言ってわけのわからない曲だと思う。ショスタコーヴィチは何を語ろうとしているのか。繰り返し出てくる特徴的な音型はいったい何を意味しているのか。意味ありげだが、さっぱりわからない。ヴァルチュハは何らかのはっきりした解釈に基づいて演奏しているのだろうか。それもわからない。</p>
<p>　だが、謎めいた音楽を聴き続けるうちに、ショスタコーヴィチのヒステリックでありながらも高貴で深い世界に入り込み、高揚していくうちの何はともあれ感動させられる。わけがわからんと思いながら、聴き終わると何だか納得し、感動し、興奮している。</p>
<p>　独奏のハチャトゥリアン、指揮のヴァルチュハ、そして読響（弦も木管も金管も素晴らしかった。ホルンはちょっと音がずれたところがあったが、このくらいの瑕疵はなんでもない！）、いずれも最高度の演奏だった。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>音楽</dc:subject>

<dc:creator>ゆういっちゃん</dc:creator>
<dc:date>2026-09-15T23:25:37+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2026/09/post-08c86d.html">
<title>文楽「仮名手本忠臣蔵」を楽しんだ</title>
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<description>　2026年9月13日、江東区文化センターホールで、国立劇場文楽鑑賞教室、大人の...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><span>　2026</span>年<span>9</span>月<span>13</span>日、江東区文化センターホールで、国立劇場文楽鑑賞教室、大人のための文楽入門（<span>A</span>プログラム）をみた。途中で、「文楽の魅力」（竹本小住太夫、野澤錦吾、桐竹勘次郎）という、初心者にもとてもわかりやすくい解説が入って、上演された演目は、人形浄瑠璃「二人三番叟」と「仮名手本忠臣蔵」より山崎街道出合いの段・二つ玉の段・身売りの段・早野勘平腹切の段。</p>
<p>　私はまったくの初心者だが、これまで数回文楽に触れて、その魅力はだんだんとわかってきた。</p>
<p>「二人三番叟」は祝賀の際に上演される舞と音楽の出し物。私もこれまで何度か味わったことがある。私の席は三味線が真正面に見えるところだったので、ほとんど初めて三人の三味線の「合奏」を目の当たりにした。調弦をしたり、転調をしたりといった所作がとても興味深かった。「文楽の魅力」の時間に説明があったこともあって、人形の動きと三味線の音の関連がよくわかった。</p>
<p>　休憩後の「仮名手本忠臣蔵」は、討ち入りに参加できなかった悲劇の人物である早野勘平を主人公とするいくつかの段だ。有名な場面なので、初心者の私もこれまで映像や実演で何度か観たことがある。リアルな演劇でこのような悲劇を目にするとやりきれない気持ちになりそうだが、太夫の語りと人形の所作なので、抽象化されたエッセンスとして観ることができる。</p>
<p>「山崎街道出合いの段」は豊竹亘太夫と鶴澤清公、「二つ玉の段」は豊竹芳穂太夫と竹澤團吾、「身売りの段」は豊竹希太夫と鶴澤寛太郎、「早野勘平腹切の段」は竹本織大夫と鶴澤藤蔵。早野寛平の人形は吉田玉助、おかるは桐竹紋臣、与一の女房を吉田蓑二郎。</p>
<p>　すべてにおいて感心するばかり！　人形の動きのすべてに感服する。勘平の嘆きの動き、切腹の所作、与一の女房の怒りと無念、悪役・定九郎の動きなどなど。それを描く三味線もぴたりと寄り添う。三味線からは舞台上の人形は見えていない様子なのに心の動きの一つ一つを描いていく。</p>
<p>　そして、やはり私の耳は太夫の語りを追いかける。語りのすべての人のうまさに驚いたが、やはり私は最後の段の竹本織大夫の声の振幅の大きい語りに惹かれた。リアルな人間の会話とはかけ離れた語りなのだが、そうであるだけに様式にのっとって虚構世界を作り上げ、そこに独特のリアリティを付け加える。これを「味」というのだろう。</p>
<p>　おそらく、通と呼ばれる人の<span>1</span>パーセントほどしか味わっていないと思うが、ともあれ文楽の世界に入り込んだ。「うーん、勘平かわいそう！」「早まらなければいいのに！」「主君への思いを立てると、こうせざるを得ないんだろうなあ！」などという、あまりにうぶな気持ちを抱きながら、登場人物たちのそれぞれの義理人情と板挟みを感じつつ、ともあれ文楽を楽しんだ。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>文化・芸術</dc:subject>

<dc:creator>ゆういっちゃん</dc:creator>
<dc:date>2026-09-14T12:23:03+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2026/09/post-950c5e.html">
<title>ピノック＆紀尾井室内管のドイツ・レクイエム　よい演奏だが感動しなかった</title>
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<description>　2026年9月12日、東京オペラシティコンサートホールで紀尾井ホール室内管弦楽...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><span>　2026</span>年<span>9</span>月<span>12</span>日、東京オペラシティコンサートホールで紀尾井ホール室内管弦楽団 第<span>147</span>回定期演奏会を聴いた。指揮はトレヴァー・ピノック。曲目はバッハのモテット「来たれ、イエスよ、来たれ」とブラームスの「ドイツ・レクイエム」。</p>
<p>　このところの紀尾井ホール室内管弦楽団の演奏は実に充実している。とりわけ、ピノックの演奏は毎回、きわめてレベルの高い演奏を聴かせてくれる。</p>
<p>　今回も見事な演奏だと思った。ピノックらしく、速めのテンポでシャープで切れの良い演奏。ブラームスについては、いつもよりはじっくりと演奏していたようだが、それでも重くなることなくクリア。紀尾井ホール室内管弦楽団も健闘、東京オペラシンガーズも大健闘。そして、大西宇宙と松井亜希の二人のソリストも見事。とりわけバリトンの大西は圧倒的な美声と存在感を示す。</p>
<p>　ただ、ピノックの指揮する演奏に本当に感動したかと言われると、ちょっとためらってしまう。魂の奥深くのところで私を揺り動かすものがほんの少し欠ける。そのためだろう、ちょっと退屈に感じてしまう。私は素人なので、なぜそうなのはうまく説明できないが、どうしてもそう感じてしまう。</p>
<p>　たとえば第<span>2</span>曲「人はみな草のごとく」。私はこのゆっくりとした行進曲風の音楽、そしてティンパニの悲劇的な畳みかける音にしばしば魂をつかまれる。私の大好きな部分だ。いつも深く揺り動かされる。愛する人の死を思い、自分の死を思う。人生の不条理に絶望と悲しみを抱く。私はもちろんキリスト教徒ではなく、それどころかいかなる信仰心も持たないのだが、この音楽を聴いているときには心の奥底に信仰心のようなものが広がっていく。ところが、ピノックの演奏は、とても良いのだが、そのような深い感動を覚えない。</p>
<p>　手際よく進んでいく。構築的であり、知的であり、メリハリがあり、てきぱきしている。だが、ドシンと来ない。大西の声も松井の声も素晴らしいのだが、独唱とともに私の心が音楽を奏でたくなることはなかった。</p>
<p>　ピノックの演奏は、少なくとも「ドイツ・レクイエム」に関しては、私は少し期待外れだと思ったのだった。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>音楽</dc:subject>

<dc:creator>ゆういっちゃん</dc:creator>
<dc:date>2026-09-12T22:51:27+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2026/09/post-788452.html">
<title>飯田みち代のバロックの歌を堪能した！</title>
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<description>　2026年9月11日、名古屋の瑞穂文化小劇場で飯田みち代リサイタルを聴いた。今...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>　<span>2026</span>年<span>9</span>月<span>11</span>日、名古屋の瑞穂文化小劇場で飯田みち代リサイタルを聴いた。今回のテーマは<span>Baroque</span>。出演は、ソプラノの飯田みち代のほか、チェンバロは百瀬愛莉、ナヴィゲーターは指揮者の伊崎正浩。</p>
<p>　飯田みち代さんとは<span>20</span>年来のお付き合いがある。帝国ホテルなどで何度か飯田さんのコンサートを企画・運営させていただいたことがある。そのたびに、多彩な表現力、観客席を自分の世界に引き込むプリマドンナとしての力に圧倒されるばかりだった。名古屋でのリサイタルに何度かお誘いを受けながら、家庭の事情があったり、プログラムに私の大嫌いなマーラーが含まれていたりで、残念ながら、名古屋に足を運ぶことができなかった。飯田さんの名唱をぜひとも聴きたいと思っていたところ、バロックのコンサートが行われることを知って、名古屋まで行きたい気持ちが強まったのだった。</p>
<p>　三人がバロック時代の扮装で登場したのには驚いた。チラシは確かにバロック時代の扮装の三人の写真だったが、きっとそれは合成だろうと思っていたら、そうではなかったようだ！　しかも、さすがに三人とも板についている！　伊崎さんがヘンデルに扮して絶妙の語りで曲を紹介。</p>
<p>　演奏されたのは、パーセルやリュリ、ラモー、チェスティ、カッチーニ、バッハ、ヘンデルの曲。初めのうちは、チェンバロも歌も少し不安定だったが、すぐに本調子になってきた。パーセルの<span>3</span>曲目「もし音楽が愛の食べ物なら」あたりから凄味が出てきた。</p>
<p>　実は大変失礼ながら、飯田さんのバロック音楽には多少、不安を抱いていた。飯田さんのロマンティックで濃厚な表現がバロック音楽に合わないのではないか、バロック音楽には、もっと率直で薄味の歌のほうがふさわしいのではないか、飯田さんのあまりに凄い歌唱力がバロックを超えてしまうのではないかと思っていたからだ。だが、聴いていくうちに、自分の思慮不足を恥じた。いやいやむしろこれがバロックの歌い方だというべき歌唱を聴かせてくれた。</p>
<p>　強い声だと思う。小声で歌っても強い感情が聞こえてくる。ロマン派の歌を歌う時のように微妙なニュアンスをすべて表現しようというのではなく、ニュアンスに関しては少し抑制していると思った。その分、一つの感情を一層強く表現しようとしているのではないか。声がまっすぐに伸びたり、あるいはホール中に広がったりしたが、きっとそれが偶然ではなく、何らかの特有のテクニックによるものなのだろう。小さな声からホール中を響かせる大きな声まで見事に歌をコントロールする。まさに飯田マジックだと思った。こうして聴くと、まさにバロック音楽にぴったりの、素朴な表現でありながらも強い思いのこもる人間の心がしっかりと聞こえてくる。</p>
<p>　ほんの少しだが、声のかすれるところがあった。ほかの歌手なら、音楽が崩れそうになるところだ。だが、飯田さんの場合は、声のかすれなど何でもない。それすらも声の迫力にしてしまう！　いやいやそれどころか、これこそが人間の心のリアリティに聞こえる。</p>
<p>　リュリの「愛が闘いを挑むとき」、初めて聴いたが、素晴らしいと思った。カッチーニの「私の美しいアマリッリ」はよく知られた名曲だが、飯田さんが歌うと真摯な激しい愛がぐいぐいと伝わる！　けっして激しい歌い方をしているわけではないのに、抑制された強い思いがあることが伝わる。バッハの「マタイ受難曲」の「愛ゆえに」も絶唱！　そして、それにもまして、ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」も素晴らしかった。</p>
<p>　少し前まで、私はバッハのほかには、バロック音楽はほとんど聴かなかった。が、こうして聴くと、パーセルもリュリもラモーもヘンデルも素晴らしい。バロック音楽をもっと聴きたい気持ちが強まった。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>音楽</dc:subject>

<dc:creator>ゆういっちゃん</dc:creator>
<dc:date>2026-09-12T21:12:04+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2026/09/post-14026e.html">
<title>カルテット･エーレン　精妙なラヴェルに感動！</title>
<link>http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2026/09/post-14026e.html</link>
<description>　2026年9月7日、浜離宮朝日ホールでカルテット･エーレン第2回定期演奏会を聴...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>　<span>2026</span>年<span>9</span>月<span>7</span>日、浜離宮朝日ホールでカルテット･エーレン第<span>2</span>回定期演奏会を聴いた。昨年だったか、旗揚げ公演を聴いて大いに感銘を受けた。今回のプログラムはラヴェルの弦楽四重奏曲とベートーヴェンの弦楽四重奏曲第<span>13</span>番！　聴かないわけにはいかない。</p>
<p>　カルテット・エーレンは、ソリストとしても活躍している若手<span>4</span>人のメンバー（戸澤采紀、島方瞭、戸原直、佐藤晴真）から成る。いずれも名手たちだ。</p>
<p>　まずはラヴェル。精妙にして緻密で繊細。軽やかだが、緊張感にあふれている。戸澤のヴァイオリンの音があまりに研ぎ澄まされていて美しい。シャープな音だが、音そのものが美しいので、刺激的になりすぎない。ほかのメンバーも完璧なアンサンブルで音を組み立てていく。</p>
<p>　フランス的とは言えない気がする。この四人はドイツで活躍中だとのことで、そのせいかもしれない。むしろ、シェーンベルクなどの音を感じさせる。そして、時にフランスの演奏家たちがラヴェル演奏で強調するような諧謔性やユーモアもない。徹底的に真面目で、徹底的に透明。その中に魂の躍動があり、精神世界への肉薄がある。すべての楽章が同じような雰囲気で演奏されたが、循環形式で同じテーマが楽章をまたいで登場するので、これでよいのだと思う。<span>4</span>つの楽章によって精密な音の世界が完結する！　凄い！と思った。こんなラヴェルの弦楽四重奏曲を初めて聴いた。</p>
<p>　第<span>4</span>楽章の途中でチェロの弦が切れた。佐藤が楽屋に引っ込んで、しばらくして第四楽章の初めから再び演奏。緊張感が途切れなかった。</p>
<p>　後半のベートーヴェンも素晴らしかった。美しくて精妙な演奏だと思う。ベートーヴェン的な力任せのところはあまり感じない。実をいうと、私の個人的な趣味からすると、もう少しスケールが大きくて、もう少しアグレッシブであってほしいのだが、もちろん、これはこれで素晴らしい。ラヴェルと同じように、精妙で鮮烈で緊張感にあふれ、透明な美にあふれたベートーヴェンだった。こちらの曲では、楽章ごとの性格を描き分けているように思った。第<span>2</span>楽章プレストも見事。そして、第<span>5</span>楽章カヴァティーナの美しさは圧倒的だった。このような美しさはこの団体にぴったりだと思う。まさに精妙なカンタービレ！</p>
<p>　そして、いよいよ「大フーガ」。私は暴力的なまでに生々しいこの楽章が大好きなのだが、この団体が演奏すると、もちろん暴力的にはならない。精緻にして強い美音がくんずほぐれつ圧倒的な異界を作り上げていく。生命の華というでも表現するような音楽のエッセンスを作り出す。</p>
<p>　ラヴェルとベートーヴェン、どちらも素晴らしかったが、今日の演奏に限って言えば、ラヴェルの方に私はいっそう感激したのだった。</p>
<p>　各メンバーがソリストとして活躍するのだと思うが、ぜひ弦楽四重奏団としての活動をこれから先も意欲的に続けてくれることを心から願う。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>音楽</dc:subject>

<dc:creator>ゆういっちゃん</dc:creator>
<dc:date>2026-09-07T23:34:50+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2026/09/post-f476e7.html">
<title>戸隠のこと、喜連川のこと</title>
<link>http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2026/09/post-f476e7.html</link>
<description><![CDATA[&nbsp;　2026年8月と9月、小旅行をした。コンサートの感想などは、その日...]]></description>
<content:encoded><![CDATA[<p><span>&nbsp;　</span><span>2026</span>年<span>8</span>月と<span>9</span>月、小旅行をした。コンサートの感想などは、その日のうちに書いてブログにアップすることにしているが、それ以外のことだと、後回しになってしまう。そんなわけで、遅くなったが、これらの小旅行についての感想を簡単に記す。</p>
<p>　<span>8</span>月<span>21</span>日から<span>22</span>日にかけて戸隠を訪れた。長野県立歴史館で「戸隠の至宝－守り継がれた信仰と由緒－」展が行われていることを知り、ついでに戸隠を訪れようと思い立ったのだった。ツアーの仲間が同行してくれた。</p>
<p>　戸隠は、かつて修行僧や参拝者の訪れる霊験所であり、戸隠山顕光寺として栄えたが幕末明治初期の廃仏毀釈によって戸隠神社に改まった。戸隠神社は、奥社、中社、宝光社、九頭竜社、火之御子社の五社から成る。すべて回ると徒歩で2時間半かかるという。</p>
<p>　まず、長野駅に向かい、そこからしなの鉄道に乗り換えて、屋代駅で降りて、県立歴史館へ。展示で戸隠神社の持つ歴史的な書類や長泉寺所蔵の聖観音菩薩坐像、寶界寺所蔵の阿弥陀世来坐像をみることができた。</p>
<p>　その後、長野駅前から路線バスで<span>1</span>時間ほどかけて戸隠に向かい、神社の入口にあたる宝光社付近の宿坊で一泊。夕食は蕎麦尽くしのコースだった。とてもおいしくいただいた。翌朝、宿坊内にある別棟の神殿で朝拝を体験した。厄払いをしてもらった。</p>
<p>　宿坊の車で奥社参道入口まで送ってもらい、奥社まで歩いた。大鳥居を過ぎて、巨大な杉が両側に並ぶ細い道を歩く。そのうち、杉並木はなくなり、山肌になっていく。行列というほどではないが、三々五々、人が歩いていく。熊よけの鈴を鳴らしている人もいたが、次々と歩いていくので、熊も襲ってはこないだろうとともあれ安心して歩いた。</p>
<p>　歩きにくい岩肌の坂道なので、かなり疲れた。往復で<span>1</span>時間近く歩いたと思う。奥社の横にある九頭竜社で参拝。厳かな社だったが、人だかりになっており、列を作って柏手を打った。</p>
<p>　中社まで歩いて、拝殿や宝物館を見物。拝殿の脇から、狩野派の流れをくむ川鍋暁斎に手になる龍の天井画（デジタル復元)をのぞいた。その後、鳥居や神体となっている二本杉などを見物。足の疲れのために、近くの喫茶店で休憩。その後、バスで長野に戻って、新幹線で帰途へ。</p>
<p>　翌朝、筋肉痛に苦しむかと思っていたが、案外、痛みを感じなかった。</p>
<p><span>&nbsp;</span></p>
<p>　９月２日には、喜連川（きつれがわ）地区を訪れた。ツアー仲間のお一人がこの地区の観光ボランティアをなさっているので、ガイドをしてもらって、ほかのツアー仲間と町の観光をさせていただいた。</p>
<p>　喜連川は栃木県のさくら市にあり、宇都宮線の氏家駅が最も近い。昔、この地区を流れている荒川周辺にキツネがたくさん住んでいたので、喜連川と呼ばれるようになったという。奥州街道の宿場町であり、江戸時代には喜連川藩があった。<span>5000</span>石の小さな藩でありながら、治めていた喜連川足利氏は大大名と同格の地位を与えられていたという。</p>
<p>　それというのも、簡単にいえば、喜連川足利氏が源氏の流れをくむ家柄であり、足利尊氏の子孫であるため、徳川の家臣でなく、客としての扱いだったからだということのようだ。</p>
<p>　鎌倉時代からの喜連川の歴史についての説明を受けながら、喜連川神社、璉光院、龍光寺、足利家の墓などをみた。その後、明星漁業生産組合で、鮎づくしのコースをいただいた。これは絶品だった！　刺身も塩焼きも一夜干しも甘露煮も鮎飯もおいしかった！</p>
<p>　その後、車で町のあちこちを見せていただいて、氏家駅から宇都宮経由で帰途についた。</p>
<p>　鮎もおいしかったし、町の雰囲気もとても良かった。わかりやすいガイドをしてもらったが、私の日本史の知識が不十分なためによく理解できないことも多かった。もう一度、きちんと下調べしてから、改めて鮎料理を食べに行きたいものだと思った。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>旅行・地域</dc:subject>

<dc:creator>ゆういっちゃん</dc:creator>
<dc:date>2026-09-06T10:21:01+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2026/09/post-4af6c2.html">
<title>小堀勇介のロッシーニを堪能した！</title>
<link>http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2026/09/post-4af6c2.html</link>
<description>　2026年9月4日、浜離宮朝日ホールで、小堀勇介テノール・リサイタルを聴いた。...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><span>　2026</span>年<span>9</span>月<span>4</span>日、浜離宮朝日ホールで、小堀勇介テノール・リサイタルを聴いた。ピアノ伴奏は久保山菜摘。</p>
<p>　曲目は、かなりマイナーなものばかり。前半は歌曲で、ドニゼッティの「スルタンの女」。ベッリーニの「６つのアリエッタ」より<span>6</span>曲（「マリンコニーア」「行け、幸運のバラよ」「愛する美しきニーチェ」「たとえ私にできなくても」「許してくれ、愛しい人」「喜ばせてあげて」、ブリテンの「ミケランジェロの７つのソネット」より「ペンやインクと同じように」「貴女の瞳を通して見れば」「善良な魂」、ロッシーニの「別離」「ボレロ」。</p>
<p>　後半はオペラのアリアで、モーツァルトの「羊飼いの王様」より「太陽に向かって広がる雲は」、「ポントの王ミトリダーテ」より「あの薄情な裏切り者を」、ヘンデルの「タメルラーノ」より「力強く喜んで私は死のう」「邪悪な者よ、お前に戦いを」、ロッシーニの「セミラーミデ」より「 ああ、どこに試練などあろうか」、「オテッロ」より「どうして聞き入れてくれないのですか」</p>
<p>　輝かしくて明るい強い美声による歌曲と歌劇の世界が繰り広げられた。よく通る声で。ホール中にびんびんと響く。高音が何とも素晴らしい。この声だから、もちろん内省的にはならない。ブリテンの歌曲は、以前、吉田志門の歌、碇大知のピアノで聴いたことがあったが、本当に同じ曲か？と疑いたくなるくらい、雰囲気が違っていた。吉田の歌が緊張感にあふれる内省的な歌だったのに対して、小堀は自己主張の強い外に向かう歌とでもいうか。もちろん、いずれも素晴らしい。ロッシーニは特に躍動感があり、爆発力があり、ここぞというところで声を輝かしく響かせる。観客席からブラヴォー、ブラヴィーの声が上がる。</p>
<p>　ピアノの久保山もしっかりしたテクニックで歌を支える。ただ、私は、ちょっと遠慮しすぎではないかと思った。もっと自分を前に出して自己主張してもいいのではないか。伴奏に甘んじようとしすぎているような気がした。私は、学生時代の久保山の演奏を何度か聴いて、その実力のほどはよく知っている。遠慮せずにもっとぶつかっていたら、もっと面白くなっただろうと思った。</p>
<p>　やはり、小堀の歌はロッシーニが素晴らしいと思った。アジリータも見事。ロッシーニの歌の愉悦を堪能できる。ここまでロッシーニを歌える日本人歌手がいることを誇りに思う。</p>
<p>　アンコールは、ドニゼッティの「愛の妙薬」の「人知れぬ涙」。とてもよかったが、しっとり歌うか、盛り上げるかで少し中途半端になった気がした。もう一曲のアンコール曲、ロッシーの歌曲「ラ・ダンツァ」は本当に素晴らしかった。楽しくて、躍動感があって、ユーモラスで、躁状態になる！　私はチェチーリア・バルトーリの録音でこの曲をよく聴いているが、それに匹敵する素晴らしさだと思った。</p>
<p>　マイナーな曲が多かったせいかもしれないが、小堀勇介という大人気歌手のリサイタルのわりには客が少なかったのが残念。この上なく楽しい素晴らしいコンサートだった！</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>音楽</dc:subject>

<dc:creator>ゆういっちゃん</dc:creator>
<dc:date>2026-09-04T23:28:09+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2026/09/post-0b34cb.html">
<title>女流義太夫若手演奏会を聴いた</title>
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<description>　2026年9月1日、上野広小路亭で女流義太夫若手演奏会を聴いた。演目は、「生写...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><span>　2026</span>年<span>9</span>月<span>1</span>日、上野広小路亭で女流義太夫若手演奏会を聴いた。演目は、「生写朝顔話」大井川の段（浄瑠璃・竹本京之助、三味線・鶴澤弥々）、「伽羅先代萩」御殿の段（浄瑠璃・竹本佳之助、三味線・鶴澤津賀花）、「一谷嫰軍記」須磨浦の段（浄瑠璃・竹本越若、三味線・鶴澤朔弥）、「一谷嫰軍記」組討の段（浄瑠璃・竹本越京、三味線・鶴澤駒治）。</p>
<p>　私は義太夫についてはまったくの初心者であって、右も左もわからない。ただ、誘ってくれる人がいて、一度行ってみたら、これがなかなかおもしろい。そんなわけで、わからないながら聴いて、それなりに楽しんでいる。</p>
<p>　今回、やっと三味線に耳がいくようになり、それぞれの演者の魅力がわかりかけてきたような気がした。まだ人様にそれを口にできるような状態ではないので、ここには書かないが、ともあれ、きわめて知的で、優雅なところとぴしりと決まる見事さ、きりりとしてドラマティックな表現のすばらしさ、おおらかな大胆さ、ドラマティックな表現力に惹かれて聴いた。</p>
<p>　語りについては、竹本京之助は元気な声によるリアルな語りがとても良かった。竹本越若はかなり個性的なのだと思う。ドラマティックでリアルな表現が見事で、ぐいぐいと聞き手をひきつける。地の語りの部分も目に見えるようにリアルで、登場人物のセリフの部分も語りわけられている。竹本越京は、声の不安定なところがあったが、戦いの場面をリアルに再現してくれた。</p>
<p>　もう少し耳が肥えてくればもっと聴き分けられるようになり、もっと楽しめるようになるだろうと思うが、まだだいぶ時間がかかりそうだ。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>文化・芸術</dc:subject>

<dc:creator>ゆういっちゃん</dc:creator>
<dc:date>2026-09-01T23:02:22+09:00</dc:date>
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<title>オペラ映像「ランメルモールのルチア」「マリア・ストゥアルダ」「陪審員裁判」「不祥事の一件」</title>
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<description>　今日は８月の末日。また暑さがぶり返すようだが、ともあれ、首都圏はここ数日は比較...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>　今日は８月の末日。また暑さがぶり返すようだが、ともあれ、首都圏はここ数日は比較的涼しい。オペラ映像を数本みたので簡単な感想を記す。</p>
<p><span> </span></p>
<p>ドニゼッティ　「ランメルモールのルチア」　<span>2023</span>年<span>4</span>月　ミラノ、スカラ座</p>
<p>　新発売のブルーレイディスクを<span>5</span>枚まとめて買ったら、そのうちの<span>3</span>枚のヒロイン役を歌うのがリセット・オロペサだった。まさに今が旬の歌手だ。もちろん、その実力のほどはよく知っている。<span>NHK/BS</span>でみた<span>2025</span>年のザルツブルク音楽祭の「マリア・スゥアルダ」は凄まじかった。</p>
<p>　オロペサは、確かに期待通り素晴らしい。伸びやかな美声、演技も見事。ただ、実をいうと、もっとすごい演奏を期待していたが、それほどではなかった。オロペサは、ルチアにしてはとても情緒が安定して知的な雰囲気であって、狂乱の場の歌も、正確に素晴らしい歌を聴かせてくれるが、突き抜けた雰囲気があまり感じられない。ただもちろん、最高レベルのルチアであることは間違いない。</p>
<p>　エドガルドはフアン・ディエゴ・フローレス。以前ほどの爆発力はないが、相変わらずの美声に渋みが出てきて音楽が深まった。エンリーコのボリス・ピンハソヴィチも申し分ない。横暴でありながらも人間味のある人物を最高の声で造形している。</p>
<p>　レオナルド・コルテラッツィ（アルトゥーロ）、ヴァレンティーナ・プルジニコワ（アリーサ）、ジョルジョ・ミッセーリ（ノルマンノ）も文句なし。ただ、ライモンドを歌うミケーレ・ペルトゥージは名の知れた大歌手だが、年齢的な問題だろうか、少し声のかすれるところがあった。</p>
<p>　シャイーの指揮については、繊細にしてドラマティック。素晴らしい。演出はヤニス・コッコス。登場人物は現代の服装だが、違和感はなく、人物の動きなどさすがというしかない。ただ、人物が現代の服装で現れると、台本の弱さが露呈される気がする。昔の話だと思っていると、少々話が不自然でも、ルチアの狂乱がわざとらしくても、殺人事件というとんでもないことが起こっているのに<span>    </span>舞台がのんびりしすぎていても、さほど気にならないが、現代の話だと思って観ていると、どうにも気になる。そのあたりをどうにかしてほしかったなあとは思った。</p>
<p><span> </span></p>
<p>ドニゼッティ　「マリア・ストゥアルダ」　<span>2024</span>年<span>12</span>月<span>20,23</span>日　マドリード王立劇場</p>
<p>　期待して観たのだが、どういうわけか、私はまったく惹かれなかった。</p>
<p>まず、ホセ・ミゲル・ペレス＝シエラの指揮が私にはピリッとしているように聴こえない。ドラマとして盛り上がらない。</p>
<p> 題名役のリセット・オロペサも、高音はとてもいいのだが、全体的にあまり本調子ではないようだ。ザルツブルク音楽祭<span>2025</span>でのこの役の歌唱はあんなにすごかったのに、ここでは声が上ずっているような気がする。エリザベッタのアイグル・アクメチーナも安定しない。レスターのイスマエル・ジョルディは、私の好みの問題かもしれないが、不安定で甘ったるい歌い方がどうにも気になる。</p>
<p>　デイヴィッド・マクヴィカーの演出は、彼らしい豪華で存在感あふれる舞台での説得力ある動きがとてもいいのだが、ザルツブルクでのウルリッヒ・ラッシュの演出のような迫力がない。</p>
<p> ザルツブルク音楽祭のあまりに凄い上演の記憶が残っているせいなのかもしれないが、私には満足できない映像だった。</p>
<p><span> </span></p>
<p>サリヴァン　喜歌劇「陪審員裁判」<span>2025</span>年<span>5</span>月<span>30</span>日、フェスティヴァル・シアター</p>
<p>　ギルバート台本、サリヴァン作曲のイギリスのオペレッタ。私はオペレッタ好きなので、近年、ギルバート＆サリヴァンのオペレッタがソフトでリリースされているのはとてもうれしい。</p>
<p>「陪審員裁判」は、４０分あるかないかの短いオペレッタ。結婚を前にして、別の女性に心惹かれて逃げ出した男エドウィンを、結婚予定だった女性アンジェリーナが訴え、すったもんだの末、裁判長が原告女性と結婚することで落ち着く、という他愛のないストーリーだが、やり取りがしゃれていてとてもおもしろい。自分の不実な過去をあっけらかんと楽しく告白する裁判長の歌など、とてもおもしろい。音楽も、オッフェンバックやヨハン・シュトラウスほどの凄みはないが、十分に楽しめる。</p>
<p>　指揮はトビー・ヘシオン、スコティッシュ・オペラ管弦楽団＆合唱団。演出はジョン・サヴォーニン。廷吏のエドワード・ジョウル、エドウィンのジェイミー・マクドゥガル、裁判長のリチャード・スアート、原告側弁護人のクロエ・ハリスなども芸達者で、声も出ている。とても楽しめた。</p>
<p>　演出は、ジョン・サヴォーニン。なぜか、テレビ収録が行われているという設定で話が進むが、わかりやすくて楽しい。英国式ユーモアがあふれている。</p>
<p><span> </span></p>
<p>ヘシオン　喜歌劇「不祥事の一件！」　<span>2025</span>年<span>6</span>月<span>6</span>日　エジンバラ、フェスティヴァル・シアター</p>
<p>「陪審員裁判」と同じ<span>BD</span>に収録されていた。エジンバラのフェスティヴァルでの上演。「陪審員裁判」がテレビの収録中という設定だったが、「不祥事の一件！」を見て、その理由がやっとわかった。こちらは正真正銘、テレビのインタビューが大事な要素になる。別の演出家（こちらはローラ・アトリッジ）だが、相談の上、連続性を出すために、このような演出にしたのだろう。何人かは歌手も重なっている。こちらも４０分程度の作品だ。</p>
<p>　こちらは現代曲で、作曲のトビー・ヘシオンは、「陪審員裁判」と「不祥事の一件！」の両方を指揮している。１９９７年生まれというから、なんとまだ２０代ではないか！　脚本はエマ・ジェンキンス。この人もきっと同年代なのだろう。</p>
<p>　最初の音から、いわゆる現代曲だとすぐにわかるが、これまためっぽう楽しい。</p>
<p>　党首選で党首となり、首相になることを狙っている副首相のロジャーは、軽率な妻ともどもいくつもの不祥事が持ち上がって苦境に立たされ、それを打開するために辣腕弁護士の悪辣な手法の提言を受け入れて乗り切ろうとするが、そのすべてがテレビインタビューのために用意していたマイクを通して、すべて録音されていた…という話。</p>
<p>　ロジャーはトランプ大統領のようないでたちで現れ、どうやら現在の英国政権中枢の人を揶揄するセリフも多いようだ（私には何のことやらわからないが、観客席では大うけしている！）。風刺と皮肉にあふれている。音楽も楽しい。</p>
<p>　ロジャーのロス・カミング、報道官のエドワード・ジョウル、特別顧問の特別顧問のジェイミー・マクドゥガル、ロジャーの妻のクロエ・ハリス、弁護士のキラ・カプランのいずれもが歌も演技も容姿も申し分ない。</p>
<p>　こんな新作オペレッタが次々と生まれると、どんなに楽しいことだろう！</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>音楽</dc:subject>

<dc:creator>ゆういっちゃん</dc:creator>
<dc:date>2026-08-31T15:51:22+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2026/08/post-819e45.html">
<title>上森の究極の９曲を堪能！！</title>
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<description>　2026年8月29日、浜離宮朝日ホールで、上森祥平チェロ・ソナタ演奏会 202...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>　<span>2026</span>年<span>8</span>月<span>29</span>日、浜離宮朝日ホールで、上森祥平チェロ・ソナタ演奏会<span> 2026</span>〈究極の<span>9</span>曲〉を聴いた。第<span>1</span>部と第<span>2</span>部に別れており、<span>13</span>時からの第１部でバッハの無伴奏チェロ組曲全曲、<span>18</span>時からの第２部でベートーヴェンのチェロ・ソナタ第３・４・５番が演奏された。まさに究極の<span>9</span>曲！　ベートーヴェンのソナタのピアノを演奏するのは福富彩子。　素晴らしい演奏だった。</p>
<p>　バッハは、１・４、５・３、２・６の順に、<span>2</span>曲ずつ、途中<span>20</span>分の休憩を入れて演奏された。全体的に、ゆったりとしたテンポによるふくよかで自由な雰囲気の演奏だった。若手のチェリストのようにアグレッシブに演奏するわけではない。もっと余裕があり、潤いがあり、しなやかでスケールが大きい。神経質にならずに、おおらかな印象を与える。これがこの人の持ち味であり、この人の人格でもあるのだろう。ほかの演奏家でしばしば感じるような信仰の深さや崇高さはあまり感じない。いかにも人間的な演奏と言ってよいだろう。それはそれでしみじみといい。</p>
<p>　ただ、連続して演奏されるせいで、やはりどうしても、曲の雰囲気の違いがあまり明確にはわからなかった。そのため、私は少々退屈に感じたところもあった。演奏者は違いを弾き分けていたかもしれないが、私には残念ながら十分に伝わらなかった。</p>
<p>　とはいえ、私は第３番はダイナミックで開放的で素晴らしかった。音楽の愉悦を覚えた。第６番も、大きな高揚と躍動を覚えた。素晴らしかった。</p>
<p>　ベートーヴェンには、私はバッハ以上に感動した。上森はバッハの時よりも強い堂々たる音でアタックを効かせて演奏。ピアノの福富も素晴らしかった。ベートーヴェンらしい芯があってダイナミックな音！　勢いがあり、まさに「ブリオ」にあふれていると思った。小気味よく強い音が出てきてスケール大きく展開していく。しかも、ピアノもチェロも歌心があり、みごとに二つの楽器が絡み合っていく。</p>
<p>　第３番は圧倒的だと思った。旋律が際立ってくっきりしている。第５番の終楽章のフーガも圧巻！　３曲を続けて聴いたことがなかったが、どの曲も名曲だと改めて思った。</p>
<p>　上森は９曲の、しかもきわめて高度なテクニックと精神性を必要とする曲を弾いているのに、少しも疲れを見せない。ほんとうに素晴らしい演奏家だ！！</p>
<p>　アンコールには、上森さんの息子さんが登場して、ベートーヴェンの交響曲第６番の終楽章のピアノ三重奏曲版のさわりの部分が演奏された。ヴァイオリンの音色に特徴があったが、大いに楽しめた。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>音楽</dc:subject>

<dc:creator>ゆういっちゃん</dc:creator>
<dc:date>2026-08-29T22:28:20+09:00</dc:date>
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